ひとのわにっきBlog

カテゴリー:研修・講演

配信型の研修でライブ感を工夫する

画面オフ、音声オフの制約下で、
40名以上の顔も表情も見えない、声も聞こえない中で、
オンライン講義を行うには、どんな工夫ができますか?

広い会場でたった1人、
2日間、そんな問いに向き合い続けました。

日ごろ、私が提供する研修は参加型で、
問いかけやグループ演習を多用して進めているので、
オンライン研修でも、通常はカメラオン、音声オンで
ブレイクアウトルームで少人数の演習をしたり、
発表や発言を求めてライブ感を大事にしています。

今回は、参加者のみなさまの環境が揃わないので
不公平感を出したくないという事務局のご要望で、
全員がカメラオフ、音声オフで統一されました。

研修内容は昨年までのリピートですが、
実際は1から作り直すのと同じくらい労力をかけて、
私が説明、解説するところを大幅に増やしています。

それでも、聴いているだけではみなさまが疲れるので、
ことあるごとに、何かちょっとした問いかけを考えて、
唯一使うことが許されたチャット機能を多用して、
何度も書き込んでいただきました。

次々と流れるチャットを読み上げてコメントしたり、
ご質問にその場で答えたり、
インスタグラムやFacebookのライブのような要領で、
文字だけでも画面の向こうのみなさまと交流し、
それなりにライブ感を味わうことができました。

そのおかげで、終了後も質疑応答や感想の書き込みが
とぎれることなく続いて、
退出時間ギリギリまでやりとりを楽しみました。

準備は大変でしたが、制約は工夫を生みますね。
何かできることはないか考えて、
講義の構成も、当日の運営も、知恵を絞りに絞って、
講師力が鍛えられたように思います。

部活動指導の先生方にコーチングの問いかけと声かけを伝える

教育委員会主催の中学校、高校の先生向けの研修で
日常の「問いかけと声かけ」に絞って
コーチングのエッセンスをお伝えしました。

聴くこと、受け止めることを練習するよりも
発信の仕方を変えることを優先したのです。

これは部活動指導における体罰防止が目的の研修で、
ご依頼をいただいたとき、

熱血漢だからこそ指導に熱が入り、
生徒のことを思う気持ちが強いあまり、
ときには勢い余ってしまう先生像が浮かびました。

そこで、そのエネルギーをうまく使って、
パワフルな問いかけや激励の声かけに変換するほうが
生徒たちとよい関係を築くのに役にたつのでは?と
思ったのです。

そして、研修の目玉として、秘策を用意しました。

私のお仕事の恩師の本間正人先生のオンライン講座を
ステイホーム期間に受講したときに、
偶然ご一緒しただけの面識のない現役の高校の先生が、
「インタビュー動画を撮らせてください!」と
お願いしたのです。

Tさん(ニックネーム)は快諾してくださって、
過去のご経験を赤裸々にオープンに話してくださり、
胸を打つステキな動画ができました。

研修に参加された先生方は前のめりで視聴され、
その後のグループ討議では、
率直なご感想やご意見がたくさん飛び交いました。

その後、よくある場面の会話例を考えていただくと、
「こう言えばいいのでは?」
「実際にそんなふうに言えるかなぁ」
「じゃあ、こうすれば?」と、意見交換が続き、
日ごろの熱心さや生徒への思いがあふれ、
真剣に学び取ろうとされる姿勢が伝わってきます。

思春期の生徒たちが、先生方の深い愛情に気づくのは、
卒業されてからかもしれません。
就職して部下をもったとき、お子さんが生まれてから、
もしかしたらもっと年齢を重ねてから、
「あのときの先生はこんなに自分たちを信じて、
 真剣に関わってくれたんだなぁ」と
懐かしく振り返るのかもしれません。

そんな関係をつくることができるよう、
私ももっとお役にたちたいなぁという気持ちが
止まらなくなります。

現場に行って直接フォローできればいいのに、
先生方の行動にプラスのフィードバックを伝えて
応援したい、と思いながら研修を終えました。

Points of You プラクティショナー取得

写真カードを使ったコーチングPoints of You(r)の
プラクティショナー(認定トレーナー)になりました。

これまでも講座は何度も受講していますし、
企業研修の中の演習でこの写真カードを使うと、
「え?そこに注目する?」
「あ、その部分、見えてなかった」などと
相手の視点や発想に好奇心全開で耳を傾けることができ、
傾聴の練習がスムーズにできたり、
思わぬアイデアが生まれて元気が出たりするので、
自由度が高い研修ではときどき使っています。

今回取得したプラクティショナーの資格は、
Hello Points Workshop(L1)という資格講座を
開催することができます。

受講料は55,000円(税込)で一見お高いですが、
合計35,200円(税込)の2種類のカードが含まれていて、
講座の中でカード使い方をじっくりと体験して、
セルフコーチングのようにご自分で活用したり、
職場の面談や朝礼、会議の中で活用したり、
思い思いに幅広く使っていただけるようになります。

自分で使っても、何度も同じカードを見ていても、
使えば使うほど、毎回毎回新しい発見があり、
これは大勢の方に知っていただき、
どんどん使ってもらいたいなぁと思って、
ステイホーム期間中に、トレーニングを積みました。

直近では、8月1日-2日に
オンラインでHello Points Workshop(L1)を
開催します。
 ご案内とお申込みは「こちら

オンラインでは4名、会場開催では6名以上集まれば
いつでも開催できますので、
ご興味があればいつでもお問い合わせください。

一度、簡単に体験してみたいというご希望も大歓迎です。

オンライン研修で自宅スタジオ化

オンライン研修で使う機材が自宅に増えていきます。

先週は、背景を変更するためのグリーンバックと
投影資料とは別に、手元の物や図をを映すための
セカンドカメラを導入しました。

緊急事態宣言が解除され、
研修のお打ち合わせが少しずつ進み始めましたが、
夏以降の研修でも、オンライン研修のお問い合わせも
多いのです。

仮想背景は不自然な映像になるので良し悪しですが、
ある研修会社さま経由の研修では、
指定のロゴ入り背景を表示して講義を進めるため、
背景スタンドが必要になりました。

これまで、研修でもコーチングや経営相談でも、
お客さまのオフィスや研修会場や会議室などに
出向くことが多かったので、
狭い自宅でもモノは少なかったのですが、
ここ数ヶ月でどんどんデジタルものがあふれて、
自宅がオフィス化していきます。

こんな生活は長くは続かないのかもしれませんが、
気持ちを切り替えてくつろぐスペースがほしいので、
オフィスかセミナールームがほしいなぁと思います。

世間では、テレワークに慣れて、
「もうオフィスいらないんじゃない?」という流れに
なりつつありますが、
逆行して、専用スペースがほしくなっています。

2月半ばから研修が全て中止になって、
大きな投資ができる状況ではありませんが、
オフィスを持つことも頭の片隅に置きながら、
研修準備を進めます。

Zoom講座で気を配ること

企業研修の講師や大学講師の方を対象に、
Zoom研修を行いました。

オンラインでの研修や講義を控えた方々に
基本の画面操作やブレイクアウト(グループ分け)、
資料の共有やチャットでのやりとりなど、
講義を進めるために必要な経験を積むのが目的です。

冒頭から話しやすい雰囲気をつくることを心がけて
苦手意識をお持ちの方にも払拭していただき、
順番に操作して、初めて使う機能にもチャレンジ
していただくことができました。

講師のお仕事は、
コンテンツを伝えることが中心と思われがちですが、

実際に登壇するときは、
常に参加者の反応をみながら場づくりを行い、
準備したコンテンツをアレンジして伝えるという、
感覚を研ぎ澄ませて状況対応するお仕事です。

オンラインではそこに、
超現実的なPC操作に気を配り、
回線などのトラブル対応にも神経を配り続けるので、
右脳と左脳、感覚と頭脳、全身がフル稼働します。

全身運動のような集中力を要するのですが、
この感覚、なぜか私には心地いいのです。

画面越しだからこそ、
私も笑顔で大きく反応することを意識しながら、
1人1人のお顔をみて進めていくと、
参加者LOVE~な気持ちがとまらなくなります。

同時に、オンラインの研修では、
予期せぬ機材や回線のトラブルも起きやすいので、
研修のファシリテーションを行う講師と、
テクニカルな操作やサポートを引き受ける方と、
2人体制で進めることができれば安心です。

講師も参加者のみなさまも学びに集中でき、
研修の効果も高まります。

私は個人事業主で、スタッフはいませんが、
これからはますます研修事務局の方や
同業の仲間と連携することが大事だと実感しました。

準備や打ち合わせに時間と労力がかかりますが、
みんなで1つの場をつくることは大好きですし、
私の組織づくりのテーマでもあるので、
私もこれからチャレンジしていきます。

在宅勤務と身だしなみ

在宅勤務をされるとき、
どんなスタイルでお仕事をされていますか?

7都府県で緊急事態宣言が発令され、
最近、ご自宅でお仕事をしはじめた方は、
 食卓やリビングなど仕事スペースの確保、
 上司や同僚とのちょっとした相談や会話、
 ご家族との距離感や時間の使い方、
などなど、急な環境変化にとまどっている方も
多いと思います。

外出もWeb会議もなく、誰とも会わない日は、
服装や身だしなみはどうされていますか?

知人がメイン講師を務める研修が
急遽、オンラインで開催されることになり、
私もグループワークの運営などを担当しました。

研修なので当たり前のようにスーツを着て、
30分前からパソコンの前でスタンバイしていたとき、
ふと、自宅でスーツを着るのは珍しいなぁと
不思議な感覚になりました。

ネットや新聞の記事によると、
Web会議や研修の画面に映るのは上半身だけなので、
この春はスーツの売れ行きが芳しくなく、
ジャケットだけがよく売れたそうです。

それも合理的だと思いますが、
スーツを着て身だしなみを整えると、
やはり、気持ちもピリッと引き締まり、
仕事のスイッチが入ります。

ご自宅から研修に参加されたみなさまも、
外出できる服装で映られていたようです。
少人数グループに分かれたディスカッションでも、
Zoomではお互いの顔がはっきり見えるので
「着替えるとメリハリが出ますね」
「こうやって顔を見て話せるのはいいですね」と
在宅勤務の生産性を上げる情報交換が進み、
投票機能やチャットも使いこなされて、
あっというまに時間が過ぎました。

私も自宅で過ごす日々が続いています。
Zoomでの会議やWebセミナーも多いですが、
時間のお約束がない作業をしているときは、
つい、だらだらと時間を費やしてしまいます。

私自身も、時間を区切って行動したり、
ジャケットまで着なくても外出着に着替えたり、
自分でメリハリをつけて過ごそうと、
改めて感じた1日でした。

上手に気分転換しながら、
オンラインで雑談会や飲み会?も開きながら、
仕事を進める工夫も、
職場のつながりを感じる工夫も、続けてください。

初めてのことでどうすればいいかお困りの方は、
簡単なご相談には料金はいただきませんので、
このページの右上の「CONTACT」から
お気軽にお問い合わせください。

新人の学ぶ姿勢から学ぶこと

「新人さんですか?」

おつかいもののお菓子を買いに行くと、
大きな名札をつけた店員さんが緊張しながら
一生懸命に接客してくださって、
思わず、がんばって!と応援したくなり、

「〇〇お1つですね?」と復唱し、
斜め後ろを振り返って先輩の顔を見てから
商品を手に取り、
電卓で計算した金額を先輩に見せ……

一言話す前に、
1つ動作をする前に、
毎回先輩がうなずくのを見てから動いています。

すっかり忘れていたフレッシュが姿勢に触れて、
見ている私の気持ちも柔らかくほぐれていきます。

ポイントカードの説明やクレジットカードの扱いは
まだ手順を覚えていないようで、
先輩店員さんが
「すみません。お待たせしてしまいますね」と
気を遣って交代しようとされたので、

「大丈夫ですよ。
 急いでいないので、どうぞごゆっくり。
 一生懸命接客してもらえてうれしいです」と
マスク越しに笑顔を向けました。

「ありがとうございました」
教科書どおりの美しいお辞儀で見送ってくださり、
いい教育を受けているんだなぁとうれしくなりました。

毎年、新入社員研修の講師をするときには、
「お仕事は先輩から学ぶことばかりですが、
 先輩方は、みなさんの一生懸命な態度をみて
 初心を思い出し、気持ちが引き締まるので、
 それだけで先輩方のお役に立つのです」と
エールを贈って、職場に送り出します。

今年も、来週からいくつかの新入社員研修で
社会人としての心構えや立ち振る舞いを伝える機会が
あるはずでした。
新型ウイルスの影響で全てキャンセルになり、
職場ごとに先輩から習うようです。

急に教えることになった先輩方も大変でしょうが、
1つ1つ教えたとおりに行動しようとする姿に、
しっかりしなければ!と先輩の自覚が生まれ、
後輩の成長を願う気持ちが生まれることでしょう。

全体の集合研修にもメリットはあるのですが、
この状況を新しいことを試すチャンスに変えて、
新人さんも先輩も、相乗効果を最大限に生み出して、
働きやすい職場風土が育つことを願っています。

新入社員のつながりをつくってほしい

1件だけ保留のままになっていた新入社員研修も
中止の連絡が入りました。
私が4月に担当する予定だった新入社員研修は
これでゼロになりました。前代未聞です。

事業所ごとに先輩が教えられるそうなので、
職場になじむのは早いかもしれません。

新卒の集合研修は、
学ぶ内容や学習効率以上に、
同期入社どうしが毎日顔を合わせることで、
社会に出る不安や緊張感がほぐれ、
年齢や出身、職種や事業所を超えて、
同期のつながりができる貴重な機会です。

私が新入社員研修を受けたのはかなり昔ですが、
わけもわからず怒られ、
右往左往しながら課題をこなし、
製品を触らせてもらって興味をひかれたことや、
講師や先輩方から聴いたエピソードなどは
今でも記憶に残っています。

それぞればらばらに配属されてからも、
同じ事業所の同期とお昼休みに集まって、
他愛ないおしゃべりをして緊張がほぐれたり、
他部署とのお仕事の違いに驚いたり、
失敗を笑い飛ばしたり慰めあったりして、
心の支えになりました。

数年たつと、
仕事上で他部署との連携が必要になったときには、
その部署に同期がいると心強くて、
上司や先輩に聞きにくいことを事前に教えてもらい、
仕事も進みやすくなりました。

4月の集合研修がなくなっても、
SNSや社内ネットワークでつながれるでしょうし、
半年後や1年後など、ともに学ぶ機会を設けて、
利害関係のないフラットな同期のつながりを
積極的に築いてほしいなぁと願います。

今年の新卒のみなさんは、
卒業式、入社式、研修が次々と中止や縮小され、
他の年にはない経験をされています。
あのときは大変だったね~と笑い合える日々が
早く訪れてほしいです。

私もこの2-4月は経済的に大痛手ですが、
同じく、笑い飛ばせる日を待ち焦がれています。

義理チョコで効果的な意思決定を考える

職場での義理チョコは禁止すべきだと思いますか?

バレンタインデー直前、
「産業組織心理学」という固いタイトルの研修で、
こんなテーマでグループ討議をしていただきました。

自分の意見を主張するのではなく、
6人グループを3人ずつの2チームに分けて、
片方には「禁止すべきだ」
もう片方には「禁止すべきでない」と役割を決めて、
チームごとに作戦を練って対戦する形式の演習です。

「もらったらうれしいですよね。」
「いや、お返しが・・・」
「年賀状も廃止されているし、」
「コミュニケーションの促進として、」

どのグループも熱を帯びて盛り上がります。
対戦しているはずなのに、笑い声もあふれます。

このお題には正解はなく、どちらが論破するかは、
実はあまり重要ではありません。
ポイントは、討議プロセスの振り返りにあります。

議論の展開を有利に進めるためには、
作戦会議で何を準備しておけばよかったのか、
討議中は何に気をつければよかったのか、考えます。

理由を1つしか考えていなかったチームは、
「ネタ切れして、途中で言うことがなくなった。」
「予想外の視点で反論されたら、
 すぐに思いつかなくて何も言い返せなかった。」
と悔しそうに語ります。

職場でもそういうことはありませんか?と問いかけると、
「上司と話すときもこんな感じです。
 何か1つ指摘されたら、一瞬で会話終わります。」
「あ、最初から理由をいっぱい考えておけばいいの?」

次々に気づきが生まれます。

「相手チームの話を真剣に聴けてなくて、
 うまく反論できなかった。
 次に自分が話すことを考えている場合じゃなかった。」
対話の大事なポイントも、実践で学んだようです。

研修の前半では傾聴も質問も扱い、
たくさん練習してできるようになったはずなのに、
目の前の対戦に夢中になると疎かになっていたことに
自分たちの力で気がついたのです。

この演習の目的は、
効果的に意思決定を行うために、
掘り下げて考える力、論理的に説明する力を
高めることでした。

講師の私は、
決してもともと論理的思考力や分析力が高いわけでは
ありません。

「大変です! ○○が~~で、ああでこうで・・・」

20代の終わりごろ、
メーカーで部門間調整の仕事をしていた私は、
現場でトラブルが起こるたびに、
猛ダッシュで職場に戻り、
上司に息せき切って報告していました。

「何か大変なことが起きたことは、よーくわかった。
 俺が対処する必要がありそうなこともわかった。
 で、何がどうしたの?」
というやりとりが、日常茶飯事でした。

こんなに一生懸命説明しているのに、
なぜ通じないのだろう?

あるとき、上司に質問しました。
「どうしたら
 1回でわかってもらえるようになりますか?」

「福住さんは個々の製品を担当しているから、
 部品1つの不具合で今日の予定が狂ったら、
 大問題だと思うかもしれない。
 でも、俺は全体を見てるから、
 そこはあまり関係ないんだよ。
 要は、
 全体スケジュールの中でリカバリーできるのか、
 発売日や価格に影響するのか、
 展示会に出すラインナップを見直す必要があるのか、
 そんなところを判断したいんだよ。」

目から鱗が落ちました。
立場や視座が違うと、
同じできごとや理由を説明するにも、
必要な情報の種類やまとめ方が異なることを
初めて知りました。

それ以来、少しずつ、
「基板変更で単価が○円上がるので、
 営業と調整が必要です。」
「工場出荷は2日遅れますが、
 事前に船会社と連携しますので、
 予定通りの便で出荷できます。」などと
上司からよく質問されること、
技術者が早く欲しい情報、
営業が知りたい情報、
などを整理して話すように意識しました。

そうするうちに、
「何が言いたいの?」と聞き返されていた私が、
説明がわかりやすいと言われるようになりました。

この経験があるからこそ、
論理的思考が弱い、自分で考えようとしない、
と相談されると、
研修講師としての血が騒ぎます。

1回の研修で、
ロジカルシンキングがマスターできるとは言いません。
それでも、
夢中になって考えられる演習を経験すれば、
問題を解きほぐし、
シンプルに順序立てて伝えられるように、
誰でもレベルアップできると確信をもっています。

演習で盛り上がった後は、休憩時間の雑談の中にも、
「反論!」
「理由は~」
「さっきのチョコレートの例で言うと、」と、
学んだばかりの知識や用語を冗談交じりで使って、
楽しそうに話す声があちこちから聞こえてきます。

義理チョコ対戦の続きをしている人たちもいます。
職場で上司やお客さまにどう説明すればよいかの
ヒントもいくつか見つかったようです。

「これからチョコレートを見るたびに思い出せますね」

バレンタインデーが過ぎても、
お店や広告でおいしそうなチョコレートを見るたびに、
「相手が知りたいことは?」
「理由をいくつか考えよう。」と
日々、論理的思考が磨かれていくと信じています。

コーチング研修事例紹介:「高校生の娘が部屋に入れてくれたんです!」

   ~事例掲載の許可をいただいています~

「高校生の娘が、部屋に入れてくれたんです!」

幹部向けのコーチング研修の2日めの朝、
私の到着を待ち構えていた男性が、
駆け寄るように報告してくださいました。

「またスマホばっかり見て」
いつものように文句を言いたいところをぐっと我慢して、

「楽しそうだな。そんなに面白いのか?」
と問いかけてみたところ、
 ミニドラマが毎晩9時に動画配信されること、
 早く続きが見たくて毎日楽しみにしていること、
 原作本をお小遣いで買っていること、など、
うれしそうにたくさん話してくれました。

「本もあるのか?」
「あるよ。パパ、見に来る?」

「いやぁ、年をとってからできた子でしょ。
 友達のお父さんより老けてるし、
 禿げてるからかっこ悪いって、嫌われててね。
 話しかけても返事もしてくれないんですよ。
 それがねぇ、
 小学校以来かなぁ、5年ぶりぐらいですよ。
 部屋に入れてもらったの。」

目尻が下がったまろやかな笑顔で、
なめらかにお話が続きます。

やや強面のお顔立ちの方で、
自分にも部下にも厳しいお仕事ぶりで、
初日は、
研修なんてめんどくさいなぁと言いたそうな面持ちで、
一番後ろの席に陣取っていらっしゃいました。

それが、2日めは30分以上早く来られ、
最前列に座られています。

本当に昨日と同じ人ですか?
と言いたくなるほどの変化に、
他の幹部のみなさまも興味津々で彼を取り囲み、
ヒーローインタビューさながらに、
質問が止まりません。

「コーチングって、魔法ですねぇ。
 先生は魔術師ですか?」

いえいえ、魔法を起こしたのは、あなたです。
実際に行動を起こした、あなた自身の力です。

講師の私は、
コーチングのスキルを職場や家庭で使えるように、
信頼関係を構築するための話の聴き方をお伝えし、
身につけられるように演習をしていただいた後、
「身近な部下やご家族の方のお話を、
 好奇心を全開にして、
 丁寧に最後まで聴いてきてください」
と宿題を出しただけですから。

相手が話してくれないのは、
 どうせ聴いてもらえないと思うから。
相手が何度も同じことを話すのは、
 ちゃんと聴いてもらえないから。

うなずき、あいづち、繰り返し。
一生懸命聴くことで、
安心できる職場や家庭が増えると信じています。

この事例を紹介することを許可してくださったので、
幸せな上司や職場が増えるように願いを込めて、
幹部や管理職向けの研修でお話ししようと思います。