ひとのわにっきBlog

カテゴリー:組織活性化

オープンバッジで組織開発への思いを確認する

少し前に「オープンバッジ」が届きました。

10年以上前、2013年に取得した
システムコーチング
(ORSC:Organization & Relationship
Systems Coaching)
CRRグローバル認定プロフェッショナル
システムコーチのデジタル資格証明書だそうです。

デジタル資格証明書をどんなふうに使うのかは
まだピンときていませんが、

組織開発のツールの
「ソウル・クリーチャーズ・ランド」と
Points of You®の「Speak Up」を
最近立て続けに手に入れたこともあり、
久しぶりにORSCの学びを思い出して、

今年の後半以降は、
チームビルディング、リーダーシップなど
組織開発、組織づくりに力を入れていくことに
なるのかなという予感が芽生えています。

もともと組織に対する思いはとても熱いので、
暑い?熱い?うちに、形にしていきたいです。

組織開発に使える「Speak Up」

組織開発にぴったりの、
Points of You®の新しいツール「Speak Up」を
手に入れました。

写真カードだけでなく、
キーワードのカード、質問カード、
アイコンやキーワードのマグネットなど
つい触りたくなるようなセットです。

質問文や単語は英語ですが、
日本語翻訳を作ってくれている仲間がいて、
まもなく日本語訳も届く予定です。

ビジネスでよく登場するキーワードや
チームや個人について考えさせられる質問が
厳選されているので、
カードで自由に発想を拡げつつ、
深いところに刺さって、
学びを深めることができそうです。

チームの発足時やふりかえり、しめくくりにも
課や個人の目標を考える期初や期末にも
目標シートなどにいきなり書くよりも
チームの絆を深めたり、
枠を超えた目標や行動に踏み出せたり、
効果的に時間を使うことができると思います。

先日手に入れた
「ソウル・クリーチャーズ・ランド」とも
組み合わせても、
ユニークな研修がいくつも作れそうです。
 関連記事:「「ソウル・クリーチャーズ・ランド」を企業に届けたい」(2023.06.18)

どこか、リーダーシップの醸成、
チームビルディングなどの研修を
ワークショップ形式で取り入れてくれる
企業さまやチームはないでしょうか。

「ソウル・クリーチャーズ・ランド」を企業に届けたい

自分が持っている「魔法の力」に気づいたり
とらわれている課題や思い込みに気づいて
対処する方法を考えたりするときに有効な、
「ソウル・クリーチャーズ・ランド」を
学んできました。

3日間、イスラエルで開発されたカードです。
ユニークなイラストが描かれていて
カードを選んで語っているうちに
アイデアがひらめきます。

イスラエルでは、小学校にも導入されていて
小さな子どもから大人まで使えるので、
私はこれを、ぜひ企業研修で使いたいです。

ツールがあると、
日ごろ自分のことを語るのが苦手な方も
ステレオタイプな発想にとらわれやすい方も
カードに誘われてことばが出やすくなりますし、

聴く側も、他の人の発想がおもしろくて
自然に深く傾聴したり質問したりできます。

なので、
自分らしいリーダーシップにも、
組織内の絆を深めるチームビルディングにも、
自分自身の今後を考えるキャリア研修にも、
多様なアレンジができそうです。

自分が持っている力、
自分の中に眠っている力に焦点を当てるので、
自分らしいリーダーシップや
自分らしくチームに貢献できることが
目に見えて、ことばになりやすいところが
大きな魅力です。

社員たちの考える力を磨いたり、
主体性や行動を引き出したりしたいと
思われている企業さまに届けたいです。

ソウル・クリーチャーズ・ランドを開発された
エフラット・マーヤン博士、
カードの日本語化と今回のワークショップの
開催に尽力された岡田太陽さんと
記念写真を撮っていただきました。

教職員向け研修「生徒中心の部活動へ」

毎年おうかがいしている教育委員会さまで
部活動指導を担当されている先生方を対象に
「生徒中心の部活動へ」と題した研修を行いました。
体罰防止研修のための3年間の取り組みの一環です。

最近のスポーツ指導の考え方として、
「プレーヤーズセンタード」を部活動に取り入れて、
生徒中心に運営することを考えていただきました。

暗幕がひかれた劇場のような会場なので、
近くの席の方とのミニワークをたくさん入れて、
眠くならないよう工夫しました。

数分立っているだけでも倒れそうな猛暑の中、
健康管理に気をつけながら指導されている先生方は
こんがり日焼けされていて、激務だなぁと思います。
生徒たちが自分たちで考えて充実した活動ができるよう、
ヒントになっていればうれしいです。

TV画面に「ほめてください」と叫ぶ

「できていたら黙っています。ほめませんので。」

ANAから高級ホテルに出向した女性の密着取材で、
上司のセリフに愕然としました。
テーブルセッティングを厳しく注意した後に
おっしゃったことばです。

ガイアの夜明け
「ANA 大逆風に立ち向かう
 ~再生に向けた218日の記録~」を
見逃し配信で観ました。

巨額の赤字に転落したANAで、
出向を決めた社員さんたちが
「人件費削減で会社への貢献」と
痛々しいほどに努めて前向きに語る姿に
胸を打たれます。
冒頭の場面もその中の1つです。

上司のみなさん、部下をほめてください!

決して、べた褒めする必要はないのです。

できていることは「できている」「それでOK」と
ただ事実をそのまま伝えてください。

番組に登場された女性社員は、
お客さまをおもてなしする高級な接客は同じでも、
エレベータに乗るお客さまを見送った後、
重い荷物を抱えて階段を駆け上がったり、
観光地の質問に答えるために休日も街を歩いたり、
慣れないお仕事でがんばられています。

会社の業績不振で傷つかれたでしょうし、
初めてのこと続きで自信もなくされたでしょうし、
できているところをできていると言われたら
それだけで勇気づけられ、苦労が報われます。

ただ「これでOK」「できるようになった」と
事実をそのまま伝えるだけで、
部下は「ぼめられた」と感じて、
もっとがんばろう、工夫しようと
モチベーションは格段に上がります。
上司への信頼も上がります。

会社にとってもチームにとっても
何一つデメリットはないはずです。

コーチングや1on1の研修や個別セッションで
スキルやテクニックだけでなく、
こういうことを伝えていきたいと
改めて強く感じました。

「ブライス家の人々」でコーチの覚悟を問われる

Points of You🄬の先輩トレーナーの紹介で、
「ブライス家の人々」を読んで、
コーチとしての覚悟を問われたような感覚を
おぼえました。

家族療法の詳細なプロセスを読み進めながら
・IP(問題と思われている特定の人)ではなく
 家族全体をシステムとしてとらえること

・カウンセラー2人も1つのシステムとして
 家族システムに関わること

・ことばにならない場の感情を読み取ること
 それをことばにして反映すること

・何が起こっても、場のプロセスを信じること

・カウンセラー側の意見が食い違うときは、
 話し合うプロセスもオープンに見せること

・深刻になりすぎず、ユーモアを忘れないこと

などなど、

私が、組織やチーム、家族などの関係性を扱う
システムコーチング(ORSC:Organization &
Relationship Systems Coaching)や
ブリーフセラピーで学んできた大切なポイントが
ありありとよみがえります。

ライブセッションに立ち会っているような臨場感で、
ここまで覚悟をもって現場に立てますか?と
重い問いを突きつけられたようで、
私ならここでどう対応するかなぁと、
真剣に読み進めました。

手元に置いておきたい1冊なのに絶版で、
Amazonでも中古品が高額で取引されていて
新品が手に入らないのが残念です。
復刻版が出てほしいです。

取材行脚で知った「整える」ことの大切さ

あちこちで耳にされるかもしれませんが、
挨拶や清掃、整理整頓など、環境を整えることで、
職場の風土はぐっと変わります。

逆に、乱れてくると、雰囲気がギスギスしたり、
ミスやトラブルが発生したりします。
因果関係とまでは言えないかもしれませんが、
少なくとも、大きな相関関係はあると思います。

このところ、来年と再来年の研修の準備のために、
某市の数ヶ所の事業所行脚をしています。

どの事業所も清掃やお手入れが行き届いていて、
すれ違うみなさまがご挨拶をしてくださいます。
応接にご案内いただくと、
蓋つきのお湯のみでお茶が出されます。

決して新人女性のお役目ではなく、
No.2の男性や、トップ自ら入れてくださいます。

もともとは問題が多かった職場でも、
丁寧なことばづかいを心がけるようにしたら、
職場も落ち着いて、周りの評判もよくなったとか、
日ごろから、ホウレンソウをさせるのではなく、
こちらから気さくに話しかけて雰囲気をつくるとか、
録画して配信したくなるようなお話ばかりです。

人間なので、ミスやトラブルもありますが、
その対処法も、日ごろの人間関係のおかげで、
組織でチームでのりこえた事例がたくさんあります。

最初からできていたわけではなく、
こうした取り組みの背景や過去の大変なご苦労も
お聞かせいただいて、研修の大きなヒントを
たくさんいただきました。

研修テーマはコンプライアンス関連なので、
堅苦しく、頭で理解する知識勉強になりがちな分野を
できるだけ楽しく易しく、自分ごととして学べるよう、
貴重なお話を参考にして、知恵を絞ります。

動画配信「組織の中で自分らしさを活かして働くヒント」

会場開催の予定だったセミナーが動画配信されます。

中野区産業振興センター
「組織の中で自分らしさを活かして働くヒント」
https://nakano-sangyoushinkou.jp/event
  日時:10月24日~11月1日配信
  講師:ひとのわ 福住昌子

会社の方針を浸透させたい、
同じ方向を向いて働いてほしいなどのお悩み解消の
きっかけになればと思い、

組織開発やシステムコーチングの考え方を取り入れて、
社員ひとりひとりの個性や強みを活かしながら、
社員も会社も成長するためのヒントを、
ミニワークを取り入れながらお伝えしています。

この半年、集合研修が難しくなり、
会場からのオンライン、自宅からのオンライン、
会場開催とオンライン中継のハイブリッド形式など
さまざまなチャレンジをしてきましたが、
自宅での録画は初めてのチャレンジです。

近所の工事音、街宣車、救急車、インターフォンなど
物音が入るたびに撮り直し、8テイクめで完成しました。

苦労して撮影した分、大勢の方にご覧いただいて、
職場の人材育成やコミュニケーションに役立てて
いただければうれしいです。

配信型の研修でライブ感を工夫する

画面オフ、音声オフの制約下で、
40名以上の顔も表情も見えない、声も聞こえない中で、
オンライン講義を行うには、どんな工夫ができますか?

広い会場でたった1人、
2日間、そんな問いに向き合い続けました。

日ごろ、私が提供する研修は参加型で、
問いかけやグループ演習を多用して進めているので、
オンライン研修でも、通常はカメラオン、音声オンで
ブレイクアウトルームで少人数の演習をしたり、
発表や発言を求めてライブ感を大事にしています。

今回は、参加者のみなさまの環境が揃わないので
不公平感を出したくないという事務局のご要望で、
全員がカメラオフ、音声オフで統一されました。

研修内容は昨年までのリピートですが、
実際は1から作り直すのと同じくらい労力をかけて、
私が説明、解説するところを大幅に増やしています。

それでも、聴いているだけではみなさまが疲れるので、
ことあるごとに、何かちょっとした問いかけを考えて、
唯一使うことが許されたチャット機能を多用して、
何度も書き込んでいただきました。

次々と流れるチャットを読み上げてコメントしたり、
ご質問にその場で答えたり、
インスタグラムやFacebookのライブのような要領で、
文字だけでも画面の向こうのみなさまと交流し、
それなりにライブ感を味わうことができました。

そのおかげで、終了後も質疑応答や感想の書き込みが
とぎれることなく続いて、
退出時間ギリギリまでやりとりを楽しみました。

準備は大変でしたが、制約は工夫を生みますね。
何かできることはないか考えて、
講義の構成も、当日の運営も、知恵を絞りに絞って、
講師力が鍛えられたように思います。

友人の記事から組織への感謝の心を学ぶ

日本経済新聞の朝刊19面のWomen@Work
「新常態での介護 仕事とどう両立」に
長年仲良くしている友人が
この春、テレワークの制度を活用されて
ご実家のお父さまの介護をされているお話が
掲載されています。

彼女は会社でも上司や同僚だけでなく、
他部署の方々からも相談ごとをもちかけられ、、
ご実家、ご主人のご両親のお世話もされていて、
私たち友人もいつも頼ってしまうのですが、
いつも自然体で、周りに気を遣わせることなく、
細やかに気を配ってくれる人です。

それだけでも並み外れていますが、
何度お話を聴いてもすごいなぁと思うのが、
周りから感謝されたり褒められたりしても、
「おかげさまで」「~さんのお力添えで」と
必ず謝辞を忘れないのです。

この記事でも、会社に制度があることや、
コロナのおかげで制度を使えたことなどを
話しています。

なかなかできることではありませんが、
これこそが、職場で育児や介護を両立できる秘訣
なのではないかなぁと思います。

制度や職場に感謝する気持ちが伝わるから、
周りの人も心から応援や協力したくなりますし、
それがまたうれしくて感謝するという循環が
職場の中で生まれていくのでしょう。

人の心と心がつながっていく、
つい私は「ひとのわ」がつながっていきますね、と
屋号と結びつけて説明したくなるのですが……

感謝の気持ちを忘れず、
自分からよい循環を創り出していきたい、
そんな大事なことを、友人の記事から学びました。

早速、感謝の輪をつなげていこうと思います。