ひとのわにっきBlog

カテゴリー:研修・講演

段取り力を鍛える研修

2日間、若手社員さまを対象に、
「段取り力とチームワーク」研修を実施しました。

私が強調したことは、
行動の質と量を高めるために、
目標やビジョンを意識したうえで、
軸を持って行動することの大切さです。

参加者のみなさまはとても素直に学んでくださって、
覚えたばかりのフレームワークや用語をすぐに使って、
ご自分の仕事の進め方や時間の使い方を見直し、
グループディスカッションの質も高くなり、
プレゼンテーションも発表資料のまとめ方も
見事に上達していく姿を見せていただきました。

職場の上司や先輩方に、
彼らの成長ぶりを感じていただけたらうれしいです。

研修中にプレゼンテーションの場数を重ねる

プレゼンテーションが上達するためには、
基本的なスキルの練習も必要ですが、
場数を重ねることで、見違えるほど成長します。

2日間の「伝える力を伸ばす」研修では、
自分が話したいことを一方的に話すのではなく、
相手に届けることの大切さを実感し、
伝える力を磨き上げていただきました。

プレゼンテーションの基本事項を学んだあとは、
同じテーマを
1分、3分、5分、と持ち時間を変えて話したり、
ペア、3人組、6人組、と人数を変えて話したり、
さまざまなアレンジで話す回数を増やすうちに、
すっかり緊張感が薄れていきました。

最後の発表はとてもすばらしくて、
やはり、プレゼンテーションができない人はいないと、
信念を深めることになりました。

<ご案内>2月27日茨木コーチングセミナー

2月27日に茨木商工会議所でコーチングセミナーを
開催します。
http://www.ibaraki-cci.or.jp/wp/topics/seminar/20181210_5574.html

働き方改革が叫ばれ、生産性が求められる昨今、
職場でコミュニケーションをとる機会を
減らしていませんか?

実は、こんなご時世だからこそ、
上司が部下の話に耳を傾けることが大切です。
職場の人間関係は、生産性向上の近道です。

90分のセミナーで、
コーチングのスキルをマスターすることは難しいですが、
職場で上手にコミュニケーションをとるコツを覚え、
働きやすい職場をつくるヒントを
たっぷりお持ち帰りいただけると思います。
ご参加をお待ちしております。

日時:2019年2月27日(水)14:00-16:00
     14:00-15:30 セミナー
     15:30-16:00 交流会
場所:茨木商工会議所
講師:ひとのわ 福住昌子

ご案内とお申込みは、
http://www.ibaraki-cci.or.jp/wp/topics/seminar/20181210_5574.html

初来店客になりきって店舗を見る

毎日見慣れている店舗でも、
初めて来店するお客さまになりきって歩くと、
新しい発見や改善点が見つかります。

毎年のようにお邪魔している観光レストランで、
定休日を返上して、
「多様なお客様が気持ちよく過ごせるための
 接客レベルアップ研修」を実施しました。

目を閉じて視覚を遮断して接客してもらうと、
よく知っているお店なのに不思議な経験ができ、
口々に感想が盛り上がります。

ストーブを囲んで椅子を並べて、車座になって
気づいたことを話し合っていただくと、
これまで当たり前と思いすぎて見逃していたことに
気がついたという感想や、
レイアウトや陳列を変えるアイデアなど、
興味深い意見が飛び交いました。

来店される方が、さらに居心地が良いお店になるよう
お役に立てたなら、とてもうれしいです。

状況から学ぶことを支援する

どんな環境や状況からも学ぶことがあります。

3日連続の研修を実施して、そんなことを実感しました。

初日から、インフルエンザや体調不良で欠席する方や、
途中から帰る方、2日めや3日めから欠席する方、
逆に2日めから出席する方など、
どのグループも、途中でメンバーの増減がありました。

そんな環境でどうすれば学びを深められるかなぁと
講師側の不安をよそに、
各グループでは生きた学びが深まっていました。

つらそうな仲間に声をかけてお互いに気遣ったり、
抜けてしまった方のことを心配したり、
途中から参加した方に前日の内容を教えていたり、
自然に周りへの気遣いや協調性が磨かれていて、
演習や講義でコミュニケーションを学ぶ以上の
すばらしい学びが生まれます。

中でも私が一番心を打たれたのは、
ふだんの職場では、急なお休みの方が出ると、
もともと忙しいうえに、休んだ方の業務対応にも追われ、
いつのまにか、相手の心配は後回しになっていたことに
気づいたという方がいらっしゃいました。

そして、今日も職場では人数が足りないはずなのに、
自分は3日間も研修に参加させてもらえていると、
感謝の気持ちが芽生えた瞬間に立ち会うことができ、
何よりの学びを得られたなぁと感動しました。

どんなことも学びに変えて持ち帰ることができるよう、
成長を支援する講師の関わりの大切さを実感しました。

学ぶ環境も大切に

何を学ぶかも大切ですが、
学ぶ環境もとても大切だと私は常々感じています。

誰から学ぶか、
誰と一緒に学ぶか、
どこで学ぶか、などによって効果が変わると思います。

今日の研修会場は
ホテルの会議室でした。
松の内は明けても、
エントランスには
門松やお正月らしいお花が
飾られていて、
華やかに迎えられたように
感じます。

この会場でコミュニケーションの非言語の側面について、
丁寧にみっちり学ぶことができました。

人と人が磨き合う研修

研修内容を自ら学び取ろうとする意欲が高い参加者は、
ぐんぐん吸収され、活発に質問や発言をされます。

クリスマスの連休を返上して
自ら研修を受けに来られるみなさまは、
演習中の発言もとても活発で、
学んだ用語や知識を
グループ討議や休憩時間の雑談でも
すぐに使ってみて
学ぶことを楽しまれています。

みなさまの会話に触発されて
私も関連する知識やエピソードを思い出すと
その場で提供しますし、
ご相談やご質問をいただくと、喜んで一緒に考えます。

人は人によって磨かれます。

研修のプログラムやテキストは同じでも、
講師も人間なので、参加者から影響を受け、
お互いに磨き合う場が生まれます。

研修はライブなので、ぜひ講師の力を引き出して、
私をめいっぱい使い倒してください。

創業経営者の覚悟を聴く

長年会社や店舗を経営していると、
様々な決断の局面に直面し、覚悟を問われます。

池田商工会議所創業セミナーで、
創業から15年近く経営されているお2人から、
そんな体験談を語っていただきました。

・リリーアンドデイジー株式会社
 代表取締役 麻生満美子さん
   https://www.rakuten.co.jp/lilyanddaisy/

・株式会社ロッソジャパン
 代表取締役 加藤健一さん
   https://www.rossobeanscaffe.com/

お2人とも、
プロとしての知識は自分の方が豊富でも、
お客さまのご意見を否定せずに聴き、
上手におつきあいされています。

やらないことを決め、
うまくいかないことは熟考し、やめる決断も下し、
周りの人に相談して素直に聞くと同時に、
最後は自分で選択されています。

経験を積まれているからこその重みのあることばを
私も一緒にかみしめました。

障害のある方に配慮したコミュニケーション

障害者への応対を学ぶコミュニケーション研修で
私が強調したのは、
人は決して特別扱いしてほしいのではなく、
障害のあるなしに関わらず、どんな人も、
人として尊重されたいということです。

先月から8回にわたって、行政機関で
障害者に対応するコミュニケーション研修を
実施しました。

平成28年4月に障害者差別解消法が施行され、
知っておくほうがよい知識を身につけたうえで、
・目の前のお客さまが何を求めていらっしゃるか、
・このお客さまのために何ができるか、
・どうすれば心地よく過ごしていただけるか、を

観察して、
考えて、
お声をかけて、
できることをすることによって、
大半のお客さまが安心して利用できるようになります。

頭で理解することと行動できることは別なので、
「めかくしあるき」(ブラインドウォーク)を体験して、
不慣れな体験から気づいたことを話し合い、
今後、活かせることを探りました。

研修を受けた方は気づくアンテナが立っているので、
障害がある方が来られた時だけでなく、
体調が悪い方、お子様連れの方、ご高齢の方など、
あらゆる場面でサービス向上に役立てていただけるよう、
願っています。

正解のない対話で多様性を学ぶ

唯一の正解がないテーマで対話を進めると、
年齢や知識、経験に関わらず、
自由に考えをふくらませ、深めることができます。

組織開発や人材育成に携わっているメンバーで、
大きなクリスマスツリーやショップの準備が進む
ビルの一室で、そんな対話会を持ちました。

参加者の1人から出た
「前向きの前ってどっち?」という問いかけに、
テーブルを囲んで座っていた私たちは、
文字通り「前」はバラバラなことに気づき、
会社で、社会で、
さまざまな立場や価値観の人たちにとって
いかに自分の思い込みで発言しているか、
いかに相手に伝わっていないか、考えさせられます。

参加者1人1人がそれぞれの状況や立場に合わせて、
考えを深めて、ヒントを持ち帰ることができます。

難しい理論や説明、分析をしなくても、
ダイバーシティを身近なものとして実感できます。

企業研修を提案するときには、
正解がない話し合いや、結論を統一しないまとめ方は
効果が目に見えにくいので、
なかなか採用してもらえないジレンマがありますが、
違いに気づき、自分の行動を見直すには効果的なので、
プログラムの中に取り入れる方法を、
私も模索しようと思います。