ひとのわにっきBlog

堺創業ゼミで卒業生へバトンをつなぐ

堺商工会議所創業ゼミ最終日は、
4日間の集大成となるビジネスプラン発表会で
志を持つ人たちの成長ぶり、
仲間に支えられた人の底力に胸を打たれます。

先週のプレゼンテーションの講義で、
・できるだけ「マイク1本で」伝えきること
・できるだけ持ち時間5分を使い切ること
を力説したので、
全員がセンターに立ち、たっぷり語ります。

4週連続で考え抜き、たった4週間で、
「こんなことやりたいなぁ」というトーンから
清々しいほどに自分のことばで、
事業内容、動機や背景、理念、今後のビジョンを
熱を込めて語る姿は、神々しいほど美しいです。

これまであまり話さなかった少しつらい背景も
ふだんは人前で話すのをためらうような大きな夢も
思い切って話すことができるほどに
仲間どうしが深くつながっていることがわかります。


最後は、全員の投票で決める入賞者に、
この創業ゼミの先輩卒業生のお店で購入した賞品を
バトンとしてお渡しします。

ここからは、
それぞれの道を自分の足で歩いていきます。
決して順風満帆な道ではありませんが、
ここでつながった仲間と、
私たち講師や商工会議所のスタッフは
いつでも応援しています。

経営者として大きく羽ばたいているみなさまに
再会できる日を楽しみにしています。

創業ゼミ卒業生「Natts」に掲載:紅茶専門店「Cocha Bar」

南海電鉄フリーペーパー「Natts」9月号に、
2016年堺商工会議所創業ゼミ卒業生のお店
「Cocha Bar」(紅茶葉)が掲載されています。

 Cocha Bar
  堺市堺区一条通20-9 TEL:072-242-4336
  月火金土13:30-21:30、日13:30-19:30 火・水定休
  https://cocha-bar.com/

紅茶の葉や淹れ方、お店の造りにもこだわって、
1人分ずつおいしく淹れてくださる落ち着いたお店です。

掲載されていることを知った創業ゼミ同期の仲間が
同期のLINEグループで発信され、
他の仲間から祝福メッセージが続いています。

私が講師を務める創業ゼミでは、
ヨコのつながり、タテのつながりをつくって、
元気に経営を続けていけることをめざしているので、
その様子を見ることができるのは、何よりの喜びです。

今年の創業ゼミ最終回に間に合ったので、
今年の参加者のみなさまにも紹介して宣伝します。

はちまん創業塾で1人1人にエールを贈る

近江八幡商工会議所、安土町商工会のはちまん創業塾
最終日は、ビジネスプランの発表を聴きます。

全体進行や時間管理は他の方がしてくださるので、
私は、熱い思いと工夫が詰まった発表を聴きながら、
お1人お1人にメッセージカードを書いて、
これから羽ばたくみなさまにエールを贈りました。

次々と書くので文字も文章も拙いのに、
受け取って涙ぐんでくださる方もいらっしゃって、
私のほうが感動してしまいます。

みなさまが順調なスタートを切って、
継続発展されるよう、心から応援しています。

大阪から1時間強で行ける距離なので、
開業のご連絡をいただいたら、駆けつけます。

創業ゼミで事業の魅力を伝えるプレゼンテーションを語る

堺商工会議所創業ゼミ3日めは
お金のお話からプレゼンテーションまで広く扱います。

まず、日本政策金融公庫、大阪信用保証協会から
融資制度の説明を聴き、
次に、永井俊二先生から資金計画、収支計画を学び、
頭をいっぱい使って経営の数字を考えます。

最後は私から
会社や事業の魅力を伝えるプレゼンテーションの
ポイントを伝えました。

最終回のビジネスプラン発表会のためだけでなく、
創業者や経営者として講演を頼まれたとき、
スタッフの前で話すとき、
お客さまと話すとき、
金融機関の方に事業の説明を行うとき、など
目的に合わせて伝える内容を選んで構成すること、
伝わるように伝える工夫などを説明しました。

次回、みなさまの発表を聴くのが楽しみです。

システムコーチング体験セミナーで見えない関係性を見る

公益財団法人関西生産性本部で
「システムコーチングの体験」セミナーを行いました。

システムコーチング
(ORSC:Organization & Relationship Systems Coaching)は
組織やチーム、家族などの関係性を扱うコーチングです。

私が強調したのは、
目に見えない関係性の問題は、
誰かが特定の制度や部署や人が悪いのではなく、
「システムの声」としてどこかに表れていると
とらえてください、ということです。

「○○が悪い」と定義づけたくなりますが、
仮に、見ないふりをして目を背けても、
チェックリストなどを作って表面的に管理しても、
仲が悪い人どうしを切り離しても、
問題は、別の形で現れることが多いですよね。

目に見えない関係性を紐解くということを
イメージしやすくするために、
コンステレーション(星座)のワークを体験して
いただくと、
意識していなかった課題に気づいた方も多く、
グループで意見交換が尽きませんでした。

特定の組織に対してシステムコーチングを提供するのが
一般的な形ですが、
経営者や管理職の方々に、自分の組織を客観的に眺め、
思わぬ解決策を発見する機会として、
体験セミナーも意義があるなぁと感じました。

東大阪のSDGsセミナーでSDGsと経営を考える

東大阪市産業創造勤労者支援機構で
「ゲームで学ぶSDGs」セミナーを開催しました。

製造業の町として知られる地域で、
経営者や産業支援に携わる方も多かったので、
ゲームを使ってSDGsの17の指標に親しみ、
身近な事例を紹介した後は、

自社の事業の持続可能性のアイデアや、
すぐにできること、取り組みたいことを考えました。

世の中の課題や自社の産業に関連づけて、
幅広い視点で鋭いご意見や情報交換が飛び交って
「うちの会社でもできることがありそうだ。」
「スタッフにもSDGsの指標を知ってもらおう。」と
笑顔で感想を語っていただけました。

SDGsを知ることをきっかけに、
大きな視点で自社や業界の事業を見たときに、
新たな取り組みや可能性が見つかるといいなぁと
願っています。

1on1ミーティングで問題解決を加速する

ある企業さまの社員さんたちと
2日間かけて1on1ミーティングを実施して、
外部のコーチが複数の社員面談に関わることの
意義を感じました。

経営者や特定の方とコーチングを行うことは
多くても、
少人数の企業とはいえ、ほぼ全員を対象とされ、
経営者さんの意気込みや期待が伝わります。

まず、立場や職種、経験が異なる社員さんたちの
お話を聴いていくと、
会社の全体像や課題が浮かび上がります。

社長とだけ話していたときには気づかなかったな、
会社がもっとよくなる方向性が見えてきます。

これまで、部下面談は上司が継続的に行うほうが
いいのでは?と思っていましたが、
今回のように、客観的な立場で幅広くお話を聴き、
課題を設定するプロセスに関わることは、
コーチで中小企業診断士の私がお役に立てる領域
なのではないかと実感しました。

会社の深いところに切り込むスピードが上がるので、
もっとお役に立てそうな予感を感じます。

創業ゼミで先輩と後輩をつなぐ

堺商工会議所創業ゼミ2日めのテーマは、
事業コンセプトとマーケティング。

演習やディスカッションを通して、
「誰に」「何を」「どのように」提供して
事業を続けていくのか、
お客さま像や提供する価値を明確にしました。

そしてなにより、2日めの一番のお楽しみは、
創業ゼミ卒業生の体験談です。

今年は、2016年の卒業生で
江戸前鮨と鶏のお店「和暖~わのん~」を
経営されている松本利佳子さんに
リアルなお話を聴かせていただきました。

 和暖~わのん~
  堺市堺区東雲西町2-2-34 メゾン和光1F
  TEL:072-224-3006
  17:30-23:00 水・第2火定休
  https://www.facebook.com/wanon.m/

参加者のみなさまは前のめりに聞かれ、
創業前の計画時と創業後の実際のギャップや
店名にこめられた思い、
日々大事にされていること、
などなど、
一言一言が心に響き、どんどん吸収されます。

質疑応答も具体的な質問が途切れず、
何度か来店したことがある方も何名かいて、
「本当においしい」「あったかいお店だった」と
お客さまとしてのコメントも飛び出したせいか、

なんと、終了直後に早速予約を入れた方々もいて、
史上最短スピードで、
先輩と後輩のつながりが生まれる瞬間を目撃して
うれしさで胸がいっぱいになります。

年度を超えた卒業生のつながりをつくることが
毎年講師をしている私の願いの1つで、
講義内容に関連づけて先輩方の事業を紹介し、
先輩リストを作成して配付しています。

ここからまた、「ひとのわ」が広がっていくのが
楽しみです。

伝えにくいことを上手に伝えて心地よい職場をつくるセミナー

茨木市教育委員会で、幼稚園の先生方を対象に
「伝えにくいことを上手に伝える」ための
コミュニケーション研修を行いました。

実は私は、幼稚園の先生には思い入れがあります。
これまで出会った先生の中で、
一番影響を受けたのが幼稚園の担任の先生です。
落ち着きがなく、気ままに行動する私を認め、
信じて関わり続けてくださったことが
今の私の仕事や人生の価値観になっているのです。

なので、その先生への恩返しの思いを込めて、
研修を行いました。

職場の上司や先輩、保護者の方など、
大人向けのコミュニケーションがテーマですが、
子どもたちとのやりとりを例にあげて説明すると、
先生方の表情が和らぎ、大きくうなずかれます。

日ごろ、子どもたちのためを思い、
よいところを積極的にほめ、
たどたどしいお話にも注意深く耳を傾け、
うまく注意や喧嘩の仲裁をされているのでしょう。

それと同じように、
大人どうし、立場が違う方とのやりとりでも
「どう伝えたら、気持ちよく伝わるかなぁ」と
応用させることができれば、
先生方は、お互いの気持ちを思いやりながら、
自分の意見や気持ちも上手に主張しあって、
ここちよい職場になっていくことでしょう。

はちまん創業塾でスタッフに思いを語る大切さを力説する

近江八幡商工会議所、安土町商工会のはちまん創業塾
5日めの「求人・採用、コミュニケーション」を
担当しました。

創業者はまだ知名度もなく、規模も小さいですが、
創業者が自ら事業への思いを語ることができるのは
大きなメリットです。

ご縁があって働いてくれるスタッフに直接語り、
感謝を伝える大切さを力説し、
どんなふうに自社の魅力を伝えたいかを
考えていただきました。

後半は、2年前の卒業生で
おかもと社労士事務所の岡本將宏さんが、
お仕事の喜びや苦労話を赤裸々に語って下さいました。
身近な先輩のお話は何より参考になり、
モチベーションも上がります。

次回はいよいよ最終回。
みなさまのビジネスプラン発表会が楽しみです。