ひとのわにっきBlog

<ご案内>ゲームで学ぶSDGsセミナー東大阪

公益財団法人東大阪市産業創造勤労者支援機構で
「ゲームで学ぶSDGs」セミナーを開催します。

SDGs(Sustainable Development Goals)は、
国連で採択された、持続可能な開発目標です。
決して難しい堅苦しい説明ではなく、
トランプ型のカードを使って、
楽しみながらSDGsの世界に親しむことができます。

日時:9月4日(水)18:00-20:00
場所:クリエイション・コア東大阪 南館3F
   クリエイターズプラザ
講師:ひとのわ 福住昌子

ご案内とお申し込み先は「こちら」から
PDFファイルをご覧ください。

茨木商工会議所さまに引き続き、
 関連記事:「SDGsセミナーで持続可能性について伝える」(2019.05.24)
SDGsの17の指標を知り、自社の事業に活かすことを
考えていただけることが、とてもうれしいです。

みなさまのご参加をお待ちしております。

組織の中のアサーション

アサーション、アサーティブネスについて
学んだことや聞かれたことはありますか?

一言で言うと、
関係性の中で、自分も相手も尊重する自己表現です。

私はこれまでにも何度か
日本のアサーションの第一人者、平木典子先生から
学ぶ機会を得ていますが、この連休中の2日間は、
「協働のためのアサーショントレーニング」を
学んできました。

組織の中で、自分らしさも相手らしさも活かすには、
1人1人がアサーティブでいられるか、
組織自体がアサーティブであるか、が問われます。

・人と違う考えや価値観を持ってもOK、
・人と違う行動をとってもOK、
・意見を伝える権利も、伝えない権利もある
という
基本的な人権であるアサーション権を尊重しつつ、

・組織の課題達成
・関係性の形成・維持
・個人の要望
の3つの機能を満たすように関わっていくのは、
そう簡単なことではありません。

今回、演習に参加する側、オブザーブする側の
両面を体験してみて、
会議運営のファシリテーターとして、
第三者が存在することの意味も実感しました。

会議運営をサポートする場面、
研修で伝える機会に、
今回学んだことを盛り込んで伝えていきます。

接客のヒント:目配り心配り

昨日の記事で残念な接客について書いたときに、
十数年前に体験した感動的な接客を受けた体験を
思い出したので、ご紹介します。

予約客でいっぱいのランチタイムでしたが、
フロアマネジャーの女性が、
グラスを磨きながら、常に客席に笑顔で目を配り、
メニューを選んだとき、
お皿が空いたとき、
絶妙なタイミングで動いてくれるお店でした。

そんな中でも一番驚いたのは、
食事を終えて、友人がお手洗いに立ったときでした。

彼女は無言で微笑みながら、
さりげなくお手洗いの方向を手のひらで示します。
「どこですか?」と尋ねる必要もなく、
食事中の他のお客さまにも気づかれることがなく、
お店の雰囲気を損なわない素晴らしい心配りです。

さらに驚いたのは、
続いて他の方も席を立とうとされると、
アイコンタクトをとってそっと制し、
お手洗いが空くと、
出てきた方が気づかないタイミングを見計らって、
無言で目配せして案内されたのです。

私はたまたま友人を待っていたので気づきましたが、
食事中、歓談中なら気づかなかったでしょうし、
おそらく他のお客さまも気づいていないでしょう。

教えてすぐにできることではないと思いますが、
こんな上司や先輩がいらっしゃると、
こんなふうになりたいと見習いたくなりますね。

接客のヒント:厨房内の会話

飲食店や小売店のスタッフどうしで
お客さまのことを伝達するときは、
できるだけ他のお客さまの耳にも入らないように
配慮しましょう。

先日、ある飲食店で残念な体験をしました。

小さなレストランで、
その日の利用者は私たち数名だけでした。

コースの終わりごろ、1人がお手洗いに立っている間に
店員さんが食後の飲み物を聞きに来られました。

着席していたメンバーがオーダーを終えると
厨房から
「コーヒー〇つ、紅茶〇つ、
 あと1人、トイレ行ってるんで。。。」
という声が聞こえました。

事実ですし、
隠さないといけないことでもないかもしれませんが、
他に言い方はありますよね?

厨房からフロアはよく見えるので、
注文を確認に来る前に、状況はわかるはずです。
たとえテーブルに来てから気づいたとしても、
さりげなく空いたお皿などを片付けて、
揃ってから聞きに来ることもできたでしょう。

決して安いお店ではありませんし、
お料理はおいしかっただけに、残念でした。

以前、トイレのご案内について、
感動的なサービスを体験したお店を思い出したので、
明日の記事でご紹介します。

心理的安全とは

大学時代から臨床心理学を学び、
カウンセリングやコーチングと長年つきあっていると、
最近、マインドフルネス、1 on 1などのテーマで
研修や講演を依頼される機会が増えているのは、
とてもうれしく思います。

かっこいい横文字名称がつき、
グーグルやヤフーの成功事例が話題になっていますが、
「今ここに集中すること」「相手の話を傾聴すること」
などは、昔から大事だと言われ続けているので、
ここ数年ブームのように話題になっている現象は
不思議に思っていました。

中原淳先生のブログを読んで、
もやもやしていたことが見事にことばにされていて、
納得しました。
 →「心理的安全バブル」にご注意を!!

心理的安全とは、
ハーバード大学のエドモンドソン教授が1999年に
論文に書かれた概念で、
「このチームで、もしリスクをとったとしても、
 対人関係上(亀裂や破壊がおこらない)であろう」
という(チームに)共有された信念」だそうです。

中原先生は、「仲良くすること」とはちょっと違うと
警鐘を鳴らされています。

詳しくは上記のURLを読んでいただくとして、
私がとらえたことばで説明すると、
根っこにあるゆるぎない信頼関係のことで、
安心してリスクをとれる関係、
耳の痛いことや反論を言い合っても大丈夫な関係、
という言い方が通じやすいかなと思います。

心理的安全ということばは美しい響きですが、
なれあいや、甘やかすことではなく、
組織にとって必要な選択ができる愛情と覚悟を
求められているのだと思います。

コーチングの完了セッション

継続的なコーチングの契約を終えるときには、
「完了セッション」を行います。

目標達成を祝福することはもちろん、
コーチングを始めたころの状況や気持ちを思い出して
自身の成長や変化をクライアントさんが実感する
大切な振り返りの時間です。

そして、これからの日々をどう過ごしていくか、
未来のビジョンを描く時間を持ちます。

この時間が、たまらなくステキなのです。
しみじみと成長をかみしめて涙ぐむ方や、
自信を感じて晴れやかな表情になる方、
幸せな未来を描いて元気いっぱいに歩んでいく方、
それぞれの方法で巣立っていきます。

コーチにとっても、感慨深いひとときです。

今日も、8ヶ月コーチングを受けてくださった方と
完了セッションを迎えました。
また連絡します!とおっしゃったこの方から、
うれしい近況を聴ける日を心待ちにしています。

キャッシュレス決済の導入

キャッシュレス決済元年とも言われる令和元年、
みなさまのお店や会社は、もう導入されていますか?

私は、あくまで基本的には、
お客さまのニーズにこたえられるよう、
早めに対応したほうがよいと、考えています。

各社が争って手数料を引き下げていますし、
消費増税後のポイント還元が始まると
新しく使い始める利用者も急増するでしょうから、
ビジネスチャンスを逃す手はないと思います。

ただし、新しく始まるサービスについては、
今月始まったばかりのセブンペイやファミペイの
混乱を見る限り、
様子を見てから導入するほうがよさそうですね。

早めに導入することをおすすめする理由は、
オーナーやスタッフが不慣れな間は、
レジでお待たせしたり失敗したりして、
お客さまにイライラさせてしまうことが多いからです。

私は最近、楽天ペイを試していますが、
スムーズに決済してもらえるのは2-3割くらいです。
まだまだ、バーコードの読み取りに失敗したり、
操作がわからなくて別の方を呼びに行ったりされて、
かなり待たされてしまうことや、
現金支払いをお願いされることもあります。

なので、お客さまのためにもスタッフのためにも、
店頭操作や会計処理の練習が必要だと実感します。

タイミングを見極めるのは難しいですが、
できるだけ情報収集して判断し、
安全にチャレンジしてみてください。
私もその時々の情報に基づいて相談にのれるよう、
しばらく意識して情報収集してみます。

創業ゼミのポスターで人とつながる

以前お知らせした堺商工会議所創業ゼミのポスターが
駅に貼られています。

私が見つけたのは南海なんば駅のホームですが、
「地下鉄○○駅のこのあたりで見ましたよ。」などと
ご連絡をくださる方や、
過去の創業ゼミの卒業生からも、
「懐かしいですね。もう○年たちますね。」と
久しぶりに近況を知ることができ、
屋号の「ひとのわ」のとおり、
人とのつながりを感じてうれしくなります。

創業講座にもいくつかのパターンがありますが、
堺商工会議所の創業ゼミは、
参加者のみなさまが主体となってグループで話し合い、
お互いにアイデアや意見をふくらませて楽しく学び、
卒業後もずっとおつきあいが続く経営者仲間ができる
ところが大きな魅力です。

卒業生どうしや先輩後輩の間でもビジネスが生まれ、
大きな輪が広がっています。

今年も頼もしいつながりが生まれる場をつくります。

日時:8月24日、31日、9月7日、14日 10:00-17:00
場所:堺商工会議所
講師:中小企業診断士 福住昌子
   中小企業診断士 永井俊二

ご参加のお申込みは、
http://www.sakaicci.or.jp/sougyou/20190824.31.0907.pdf

G20をビジネスに活かす事例を発見

G20の流れをとらえて、
ビジネスに結びつけた例を見かけました。

コインロッカーが封鎖されている駅の近くで、
独自に荷物を預かるサービスを行っているのです。

人通りが多い通路に
英語や中国語で書かれたプレートを持っている方が
立っていて、
「荷物預かり 800円。」と書かれているようです。

そこに目をつけたのか、と感心してしまいました。

しばらく近くで観察してみると、
近くのお店か会社の倉庫スペースを空けて、
そこで荷物を預かっているようです。

800円?高い、と思っても、
大きなスーツケースを持って観光するのは不便なので、
ありがたいと思って利用するでしょう。

わずか数日間の商機ですが、
観光客の方には喜ばれ、
空きスペースで収益を得られます。

通行止めで道が通れない、宅配物を時間指定で送れない、
スーパーに生鮮品が入らない・・などと
不便や不満を口にしている人が大半の中で、
そこからビジネスをつくる人もいらっしゃるのですね。
ぼーっと生きていたら、いけませんね(^^)

担当している創業塾や創業スクールでも、
「不」(不便、不満、不快、不安)の中から
ビジネスのタネを見つけることもできますよ、と
説明していますが、
まさしくこの事例だなぁと思いました。

そこで早速、私も自分の仕事に活かそうと、
昨日の池田商工会議所の創業スクール2日めの
オープニングトークで「つかみ」に話しました。

池田商工会議所創業スクールで一番来てほしい顧客を想定する

池田商工会議所創業スクール2日めは、
ビジネスのタネを事業の形にしていくために
事業コンセプトやマーケティングについて考えます。

連続講座の中でも私が一番大事だと思う項目です。

「誰に」「何を」「どのように」提供して
喜んでお金を支払っていただくのか、
グループで楽しく考える演習を用意して、
一番喜んでもらいたいお客さまを想定することの
大切さを実感していただきます。

初日にすっかり仲良くなられたみなさまは
グループディスカッションでも自由なアイデアが出て、
ご自分の事業のお客さまにも思いを膨らませることが
できたようです。
休憩時間や終了後にも、
数名の方が、考えたことを話しに来てくださいました。

こんなとき、講師としての喜びを感じます。

次回は、事業を継続していくための利益について
わかりやすく楽しく学んでいただけるよう、
私も頭から湯気が出るくらい、工夫して準備します。