ひとのわにっきBlog

コーチングで1年を振り返る

街がイルミネーションに彩られるころは、
コーチングでは、この1年の振り返りをして、
来年の目標や計画を立てる時間を持ちます。

個人でコーチングの契約をしている方も、
会社からコーチングを受けている方も、
お忙しく難しいお仕事をされているのに、
さらに高みをめざして大きな目標を宣言され、
笑顔でセッションを締め括られます。

自分がしてきたことを自分で認め、
想像を膨らませて目標を叶えた自分を思い描くと
自然にモチベーションが上がることは知っていても、
だからこそ、こういうセッションを提供していても、
やはり、目の前で見るその姿は美しくて
コーチとして心が震えます。

人と人が磨き合う研修

研修内容を自ら学び取ろうとする意欲が高い参加者は、
ぐんぐん吸収され、活発に質問や発言をされます。

クリスマスの連休を返上して
自ら研修を受けに来られるみなさまは、
演習中の発言もとても活発で、
学んだ用語や知識を
グループ討議や休憩時間の雑談でも
すぐに使ってみて
学ぶことを楽しまれています。

みなさまの会話に触発されて
私も関連する知識やエピソードを思い出すと
その場で提供しますし、
ご相談やご質問をいただくと、喜んで一緒に考えます。

人は人によって磨かれます。

研修のプログラムやテキストは同じでも、
講師も人間なので、参加者から影響を受け、
お互いに磨き合う場が生まれます。

研修はライブなので、ぜひ講師の力を引き出して、
私をめいっぱい使い倒してください。

堺創業ゼミ卒業生訪問:バー「aoi」

2年前の堺商工会議所創業ゼミ卒業生の吉久香さんが
開業された洋酒中心のバー「aoi」を訪問しました。

  aoi
   大阪市阿倍野区松崎町2-1-41-101
   TEL:050-5436-7059
   営業時間:17:00-24:00 年内無休

おばあちゃんになっても
自分のお店に立ちたいと
ステキな夢を語られていた吉久さんは、
男装の麗人のようなバーテン姿も
かっこよくきまっていて
ファンもいっぱいつきそうです。

調理師さんの腕をふるって、
年明けからは洋酒に合うお料理も出されるそうです。

朗らかに接客してくださる居心地のいいお店で、
女性1人でも、軽く一杯だけも気軽に入れる雰囲気です。
ぜひ訪れてみてください。

創業経営者の覚悟を聴く

長年会社や店舗を経営していると、
様々な決断の局面に直面し、覚悟を問われます。

池田商工会議所創業セミナーで、
創業から15年近く経営されているお2人から、
そんな体験談を語っていただきました。

・リリーアンドデイジー株式会社
 代表取締役 麻生満美子さん
   https://www.rakuten.co.jp/lilyanddaisy/

・株式会社ロッソジャパン
 代表取締役 加藤健一さん
   https://www.rossobeanscaffe.com/

お2人とも、
プロとしての知識は自分の方が豊富でも、
お客さまのご意見を否定せずに聴き、
上手におつきあいされています。

やらないことを決め、
うまくいかないことは熟考し、やめる決断も下し、
周りの人に相談して素直に聞くと同時に、
最後は自分で選択されています。

経験を積まれているからこその重みのあることばを
私も一緒にかみしめました。

空気コピーの危険

売上アップや集客の経営相談を受けるとき、
チラシやWebなどの表現が抽象的で、
特徴を十分に説明できていないと指摘することが
結構あります。

「地域密着の」「地元のみなさまに愛される」
「お客さまの立場に立って」「お客さまに喜ばれる」
「当店こだわりの」「店長おすすめの」などの表現です。

使うな、とは言いません。
ただ、これだけでは大事な特徴が伝わらないのです。

具体的に何にこだわっていますか?
おもてなしの気持ちはどんなふうに行動で示しますか?
なぜそれを大事だと思うようになったのですか?

などと、掘り下げて質問し、
本当に伝えたいことを引き出します。

きれいな言葉でまとめようとすると、
背景や思いが省かれて、魅力まで削られてしまいます。
コンサルタントやコーチとしての私のお仕事は、
削除されたお宝を復元することなのかもしれません。

日経ビジネス12月3日号の「残念な商品」の法則にも
何も言わないのと同じ!という「空気コピー」の例が
掲載されています。
空気コピー、おもしろいネーミングですね。

お客さまと会社やお店をつなぐチラシやwebが
空気コピーにならないよう、
使う言葉に注意を払う必要がありますね。

経営資源は人・人・人

経営者が大切にすべき経営資源として、
ヒト、モノ、カネ、情報、ノウハウなどが
よく挙げられます。

私が「ひとのわ」として人と組織の分野で
お仕事をしているせいか、
商品や技術、情報を扱うのも全てヒトなので、
人が一番大事だと思ってしまうのですが、

がんこフードサービスの小嶋淳司会長は、
TV番組のカンブリア宮殿で
「人・人・人」とおっしゃっていました。

かつて、現場の過酷さを目の当たりにした反省から、
調理の技も接客の技も、背中を見て盗むのではなく、
ベテランが新人に細かく教える仕組みをつくられ、
人を育てて生産性の向上に取り組んでいるそうです。

創業者として1代で会社を成長させ、
80代の今もなお工夫を重ね続けていらっしゃるお姿に、
圧倒されました。

私も「人・人・人」の精神で、
さらに人材育成、組織活性化のお仕事に注力します。

女性起業家がはばたくのを応援する

女性起業家のスタート時には、
必要な知識を学ぶこと以上に、
やりたいことを思うままに賑やかに語り合い、
イメージを膨らませていくことが効果的です。

女性起業家の支援の場では、
ビジネス経験やリーダー経験が少ない女性の場合、
自分にできるかな?と自己肯定感が低いことも多く、
いきなり資金や収支、市場のお話を検討するよりも、
できそう、がんばれそう、と
前に進むための心の準備を整えることを優先します。

甘いと思われるかもしれませんが、
少し自信をつけた女性は、
びっくりするほど大胆に一歩を踏み出す方も多いので、
そこで、必要な細かい知識や考え方を支援します。

堺市の女性起業家メンターミーティング最終日は
そんな女性たちが思い思いに現状のアイデアを発表し、
晴れやかな笑顔で締めくくりました。

これから、起業家として大きく踏み出せますように。

障害のある方に配慮したコミュニケーション

障害者への応対を学ぶコミュニケーション研修で
私が強調したのは、
人は決して特別扱いしてほしいのではなく、
障害のあるなしに関わらず、どんな人も、
人として尊重されたいということです。

先月から8回にわたって、行政機関で
障害者に対応するコミュニケーション研修を
実施しました。

平成28年4月に障害者差別解消法が施行され、
知っておくほうがよい知識を身につけたうえで、
・目の前のお客さまが何を求めていらっしゃるか、
・このお客さまのために何ができるか、
・どうすれば心地よく過ごしていただけるか、を

観察して、
考えて、
お声をかけて、
できることをすることによって、
大半のお客さまが安心して利用できるようになります。

頭で理解することと行動できることは別なので、
「めかくしあるき」(ブラインドウォーク)を体験して、
不慣れな体験から気づいたことを話し合い、
今後、活かせることを探りました。

研修を受けた方は気づくアンテナが立っているので、
障害がある方が来られた時だけでなく、
体調が悪い方、お子様連れの方、ご高齢の方など、
あらゆる場面でサービス向上に役立てていただけるよう、
願っています。

創業スクール最終日に思いがつながる

自分のことばで率直に思いを語ると、
たとえすらすらと話せなくても、
聴く人に伝わり、応援したい気持ちが強くなります。

8月に始まった池田商工会議所創業スクールの最終日は、
現時点での創業プランをお1人ずつ発表します。
発表に向けて、本当にやりたいことをもう一度見つめ、
どのように進めていくのか真剣に考えるので、
熱意がこもったプレゼンテーションが続きます。

全員に投票したい気持ちをぐっと抑えて、
第1位、第2位を決めますが、
お互いがお互いを応援する気持ちが高まっていて
一体感があふれます。

最終日までがんばった達成感とさびしさもあり、
早速忘年会で語り合う相談が始まり、
これからもみなさまがつながっていく様子を感じて
講師としてとてもうれしい気持ちで満たされます。

創業するまでの日々も、開業後も、
不調な日も不安なこともありますが、
心を開いて話せる仲間がいれば、がんばれます。
支援する専門家や公的機関も応援しています。

安心して思い切って羽ばたいてください。

正解のない対話で多様性を学ぶ

唯一の正解がないテーマで対話を進めると、
年齢や知識、経験に関わらず、
自由に考えをふくらませ、深めることができます。

組織開発や人材育成に携わっているメンバーで、
大きなクリスマスツリーやショップの準備が進む
ビルの一室で、そんな対話会を持ちました。

参加者の1人から出た
「前向きの前ってどっち?」という問いかけに、
テーブルを囲んで座っていた私たちは、
文字通り「前」はバラバラなことに気づき、
会社で、社会で、
さまざまな立場や価値観の人たちにとって
いかに自分の思い込みで発言しているか、
いかに相手に伝わっていないか、考えさせられます。

参加者1人1人がそれぞれの状況や立場に合わせて、
考えを深めて、ヒントを持ち帰ることができます。

難しい理論や説明、分析をしなくても、
ダイバーシティを身近なものとして実感できます。

企業研修を提案するときには、
正解がない話し合いや、結論を統一しないまとめ方は
効果が目に見えにくいので、
なかなか採用してもらえないジレンマがありますが、
違いに気づき、自分の行動を見直すには効果的なので、
プログラムの中に取り入れる方法を、
私も模索しようと思います。