ひとのわにっきBlog

接客コミュニケーション研修で察する力を磨く

思わずお店に入りたくなるとき、
思わず商品やサービスを購入したくなるときの
ポイントの1つは、
私にぴったり、こういうのを探していた、と
思ってもらえるかどうかです。

商品やサービスそのものの魅力も必要ですが、
大半は、気づかずに素通りしそうなときに、
気持ちよく過ごすことができるお店で、
なぜ私の好みを知っているの?
私のためにそこまでしてくれるの?と感激するような
接客を受けることができるかどうかが大切です。

京都府よろず支援拠点で、
「買いたいと思われるお店になるための
 接客コミュニケーション」セミナーを開催しました。

コーチングを応用させながら、
相手を観察して、気持ちや好みを察するコツを練習し、
グループで情報交換を行いました。

「おすすめは?」と聞かれたときのために
簡潔に魅力を伝える、お客さまに響くトークも考えて、
参加者どうしで試しました。

好きだから、よいと思うからこそ、
その商品やサービスを仕事にしているみなさまが、
自信をもってお客さまと接するきっかけになると
うれしいです。

採用時にリアリティショックを和らげる工夫

就職前や配属前に思っていたイメージと違うから、
と新卒者や中途採用者がすぐに辞めていく現象を
「リアリティ・ショック」と言います。

医療や看護、開発、アパレルなどの現場などで
人事の大きなお悩みの1つです。

カラフルでかわいいデザインの手ぬぐいで人気の
にじゆら」を手がける株式会社ナカニでは、

まず採用へのお問い合わせの段階から
決してきれいな現場ではないことをしつこく強調し、
労働条件や環境もよくないことも詳しく説明し、
会社に来てもらって作業現場を見てもらって、
職人さんと1対1で実態を話す時間を設けて、
とことんネガティブな面を見せているそうです。

それでも「ここで働きたい」と言う人だけを
採用されるそうです。

ここまで徹底できるのは強いブランドがあるからだ、
うちの会社にはできない、と思われるかもしれません。

完全に真似はできなくても、
実態を伝えたり体験してもらったり、
社員と直接ざっくばらんに話してもらったりして、
仲間として一緒に働ける人を迎えるために
できる工夫はあると思います。

私も数年前からにじゆらの手ぬぐいを愛用していますが、
中尾雄二社長の講演を聴いて、
汚い、臭いがすごい、とそこまでおっしゃる現場を
一度見学してみたくなりました。

新入社員フォローアップ研修で強み発見

新入社員フォローアップ研修で
半年ぶりにお会いしたみなさまは、
とてもいい笑顔で研修会場に入ってこられ、
冒頭のご挨拶も、姿勢や声がぴったり揃っています。
この半年間の振り返りのエピソードにも、
上司や先輩方から言われたことば、教わったことが
次々と出てきます。

成長ぶりがめざましいので、私もうれしくて、
さらに職場で貢献できるように、
準備していた演習のレベルをぐーんと上げて、
役員面接や社外の研究会でも通用するレベルで
上手な報告の仕方を磨きました。

後半は、SPトランプというカードを用いて、
自身や仲間の強みや持ち味を見つけます。
新入社員という肩書が外れた2年め以降も
職場で持ち味を活かして活躍の場が広がるように、
自分らしく活躍できる道や目標を描きました。

価格設定の大切さを強調する

池田商工会議所創業スクール4日めは、
安い価格設定をしないことの大切さを
講義、演習、振り返り・・・と手を替え品を替え
力説しました。

事業を開始するための開業資金計画と
事業を継続するための収支計画をテーマの回では、
毎回、収益を得るための工夫をみんなで考えます。

創業者や経営者が大いに迷うことの1つが
価格設定です。

あまり低価格にすると、かえって信頼を損ないます。
高い価格をつけるのは最初は勇気が必要ですが、
途中で値上げすることは難しいですし、
思い切って設定した価格に見合うように、
全力でがんばるのが経営者です。

短い持ち時間のかなりの時間を使って強調したので、
アンケートにも価格設定についての感想を
たくさんいただきました。

みなさまが自信を持って利益をあげられますように。

ひとのわ16年め

ひとのわは、本日から16年めに入ります。

2003年10月1日から個人事業を開始し、
ここまで継続することができているのは、
ひとのわと福住昌子を信頼してくださるお客さまや
温かく見守ってくださる先輩方や仲間のみなさまの
おかげです。
いつもどうもありがとうございます。

年数は重ねても初心を忘れることなく、
時代や事業形態にあった組織づくりや人材育成に
ますます力を注いでいきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

<ご案内>「お客さまに買いたいと思われる 接客・コミュニケーション」

10月13日に、京都よろず支援拠点さまで
「お客さまに買いたいと思われる
 接客・コミュニケーション」セミナーを開催します。

  ご案内とお申込みは「こちら

営業スタッフを増やせない、
商品・サービスをおすすめするのが難しい
と感じている小規模事業者の経営者さまと、

お客さまと楽しくコミュニケーションをとりながら
ご要望やお好みにお応えできるヒントを
一緒に考え、アイデアを出し合います。

日時:2018年10月13日(土)13:30-16:30
場所:京都リサーチパーク
講師:ひとのわ 福住昌子

ご参加をお待ちしています。

クライアントインへ

日経ビジネスで
アイリスオーヤマの大山健太郎会長の記事を読んで、
「クライアントイン」ということばが浮かびました。

よくマーケティングの教科書では、
メーカー主導のプロダクトアウトから
顧客志向のマーケットインへと書かれています。

日経ビジネス2018.9.24号で
大山会長は、
さらに顧客に入り込んで
生活の中の不満を解決して、
会社の危機を変化のチャンスへと
変えてこられたと書かれています。

 

私の仕事は、クライアントさんと直接接する
サービス業なので、
私は、クライアントインできているかどうか
常に自分に問いかけて、
品質を追及しようと思います。

創業者から経営者へ

私が創業支援をしていて何よりうれしいのは、
実際に開業されたお店に
1人の顧客として訪問することです。

今年も、堺商工会議所創業ゼミで
ビジネスプラン発表会の入賞者への賞品を探しに
・・・という口実で、卒業生に会いに行きました。

活き活きとお仕事する姿を見て、近況を聴いて、
自分用にも購入します。
今年は、トト洋菓子店のおいしいケーキと、
トラとウサギの茶飯事の玄米を購入しました。

経営は決して毎日が順調なわけではありませんが、
厳しい時期を乗り越えて事業を継続するみなさまは、
私のほうが師と仰ぎたくなる、尊敬すべき経営者です。
彼らの人生をゆっくり語ってもらえる場を
どこかでつくりたいなぁと私の夢がふくらみます。

創業者の変化と成長を見る

夢を語る人たちは、
4週間で驚くほどの変化と成長をとげます。

堺商工会議所創業ゼミの最終日、
4週連続で仲間と濃密に話し合い、考え抜いた
ビジネスアイデアを、
29組30名に発表していただきました。

「やりたいことが見えてきました。」
「お客さま像が具体的になりました。」
「事業内容を絞りこむことができました。」と
初日から大きく変わったり、ぐっと具体化したり、
これからの夢や目標を活き活きと語る姿に、
講師の立場を忘れて感動に浸りたくなります。

全員に第1位を差し上げたいところですが、
上位3名に、先輩創業者のお店の商品をお渡しして、
バトンをつなぎました。

毎年、私が講座だけに集中できるよう、
企画、準備、当日運営、アフターサポートまで
走り回ってみなさまを支えてくださっている、
堺商工会議所のみなさまに、心から感謝します。

起業家の対話で接点が生まれる

2時間の対話で、
別々の事業を始めるほぼ初対面のメンバーが
接点や共通点が見つかりました。

堺市の「女性起業家メンターミーティング」で、
同じ時期に同じ地域で事業を考える女性どうしが
メンターのお話を聴きながら、
真剣に&楽しく対話を深めました。

価格設定や商品の特長などについて語るうちに、
今にもコラボレーションが生まれそうになるほど
アイデアが広がっていきます。

これが対話の力なのでしょう。

少人数グループでのミーティングはあと2回、
どこまで具体化できるか、サポートします。