ひとのわにっきBlog

先輩創業者から10年間の紆余曲折を聴く

堺商工会議所創業ゼミ2日めは、
事業コンセプトとマーケティングです。

なるべく横文字や堅苦しい理論を使わずに、
自分の事業の一番のお客さまは誰か、
お客さまは何を喜んでくださるのか、
身近な事例や楽しい演習を通して考えます。

午後のスタートは、
かつて同じ創業ゼミ(創業塾)に参加されていた
先輩創業者の体験談です。

今年は、10年前の2010年度創業塾卒業生の
YYラジコン倶楽部の難波裕文さんにお越しいただき、
10年間の紆余曲折を語っていただきました。

 YYラジコン倶楽部 http://yy-rcclub.com/
  堺市中区八田寺町481-9 2F
  Tel:072-284-9916 水曜定休

開業1年後に直面したこと、
拡張移転された数年後に直面したこと、
そして一昨年、さらに拡張移転されたところで
今年のコロナ禍の状況と、
10年経営されていると、
さまざまな予期せぬことが起こります。

開業以降も1-2年に一度はお目にかかっていて、
都度、乗り越えてこられたお話を聴いていたので、
このご時世で創業を考える今年の参加者の方々には、
難波さんのお話を聴いていただきたくて
実現してとてもうれしく思っています。

途中から思いついて、レコーディングを試みましたが
私にはグラフィックの才能はありません。
グラフィックファシリテーションができる方を
改めて尊敬します。

難波さんから経営者として心にとめてほしいことを
たっぷりうかがって、
優しいソフトな語り口ですが、そのことばの重みは、
今年の参加者のみなさまにもずっしりと響きます。

これで創業ゼミも折り返し地点。
徐々に現実の行動計画へと進めていきます。

マーケティング:売れる仕組みをつくる

あ、これかも。

私が住むエリアは、
若者向けのアパレルショップが立ち並び、
週末には早朝から入店整理をするほどの人気店が
あちこちにあるところです。

最近、その通りの真ん中で、
ポーズを何種類もとっている人と、
スマホで撮影している人を、頻繁に見かけます。

被写体はプロのモデルさんではなさそうだし、
カメラもスマホなので、
近くのアパレルショップの方がInstagramに投稿して
PRしているのかなと思っていました。

TVerで観た、10月1日放送のカンブリア宮殿
「次世代ビジネスの挑戦者たち」で、
STAFF STARTというアプリが紹介されていました。

このアプリは、
店員さんが自分でコーディネート写真を投稿すると、
お客さんは顔も体型もわかっている店員さんに
直接相談しながらお買い物をすることができます。
連携するネットショップで売れても、
投稿した店員さんに手数料が入る仕組みです。

ネットで買う人が多いから実店舗で売れないという
よくあるアパレル店や店員さんのお悩みを
店舗での接客力や着こなし力を活かしながら
お店の売上や店員さんのインセンティブにつなげる
画期的な仕組みがすごいなぁと思います。

もう1社は、株式会社Mellowで、
フードトラックの場所の確保の難しさを体験して、
全国のフードトラック数百台を束ね、
オフィス街のビルの前などの利用交渉をして、
日替わりで出店できる仕組みが紹介されていて、
着想力と実現するパワーに圧倒されました。

早速、明日の創業ゼミのマーケティングの項目で
このお話を紹介します。
仕組みをつくるのは実際には簡単ではありませんが、
発想を鍛えるヒントにはなりそうです。

<参加者募集>池田商工会議所創業スクール

今年も池田商工会議所創業スクールを担当します。

今の状況でどんな形で開催できそうか、
商工会議所の方が検討を重ねてくださって、
今年は定員を8名まで絞って、
土曜日の夜間に2時間半×8回で開催されます。

日時:10月31日-12月19日の毎週土曜日18:00-20:30
場所:池田市中央公民館、池田商工会議所
定員:8名
受講料:5,000円(税込)

ご案内とお申込は「こちら」からどうぞ。

昨年、一昨年の卒業生も夢を叶えて開業され、
ご活躍されています。
安全に配慮して、参加者どうしの交流を図りながら
易しく進めていきますので、お気軽にご参加ください。

堺創業ゼミ初日から活発に意見交換

堺商工会議所創業ゼミ、初日の幕が開きました。

例年、私が運営する創業ゼミの最大の特徴は、
参加者どうしが席替えをしながら対話を重ね、
意見を出し合ってアイデアを磨き合うスタイルで、
自分が主役となって創業マインドを養うこと、
開業後も支え合えるつながりをつくることを
大事にしています。

この進め方を、今年の状況下でも踏襲できるよう、
どうすれば安心してご参加いただけるのか、
事務局の方々が工夫と準備をしてくださいました。

アクリル板を運んで机の間に設置し、
席替えの前には机とアクリル板を消毒して回り、
マイクは回さずスタッフがしゃがんで差し出して、と
動き回っていただいたおかげで、

初日の午前中、自己紹介直後の最初の休憩時間から、
例年以上に会話が飛び交い、
午後のアイデアディスカッションも盛り上がりました。

学生さんから定年後まで年齢層も幅広く、
事業内容もバラエティに富み、
自分ごとのように一生懸命アイデアを出し合って、
想像もしなかったような発想に本気で耳を傾けて、
どんどんアイデアが膨らんでいきます。

来週は顧客の視点でさらにアイデアを磨いて、
その翌週の資金や収支、最終週のビジネスプラン発表へ
私も1ヶ月全力でサポートします。

ひとのわ18年め

おかげさまで、ひとのわは18年めに入りました。

毎年この日は、
これまでお世話になってきた方、
コーチングや研修を依頼してくださった方や企業さま、
私を推薦や紹介してくださる方々を思い浮かべ、
感謝の気持ちでいっぱいになります。

ここ半年は、コロナ禍でキャンセルや延期が相次ぎ、
丸17年の中で一番厳しい時期を過ごしました。

さすがにそろそろ延期された研修が実施されたり、
テレワークで苦労されている方や企業さまから
今までにないご相談をいただいたり、
お仕事ができる喜びを改めてかみしめています。

世の中の動きも、働き方も、
今までと全く同じにはならないでしょう。
私自身も、同じことがしたいわけではありません。

人と組織が、元気に活動できるよう、
今苦しんでいる方や企業がエネルギーを取り戻したり、
今だからこそチャレンジできることを考えたり、
臨機応変にご支援したいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

<参加者募集>堺商工会議所創業ゼミ

今年の堺商工会議所創業ゼミは、
例年のお盆明けから時期を遅らせて、
10月の土曜日4週連続で開催する予定です。

日時:10月3日、10日、17日、24日10:00-1700
会場:堺商工会議所
受講料:4,400円(税込)
講師:永井俊二、福住昌子

ご案内は、「こちら」(pdfファイル)です。

創業に関する基礎知識を学び、
自分がやりたい事業の計画を立てるだけでなく、
同じ時期に創業を志す仲間とつながり、
自分の夢を語り、仲間の夢を聴いて、膨らませ合い、
ゼミ終了後も開業後もずっとつきあえる仲間と出会う
人生の転機なる大事な4日間です。

毎年仲間と刺激し合って大勢の創業者を輩出し、
先輩方ともつながってお取引や協力も生まれている、
実践的で楽しい講座です。

一緒に創業に向かって大きな一歩を踏み出しましょう。

毎年大人気の先輩創業者の体験談のコーナーでは、
開業約10年、「YYラジコン倶楽部」の難波裕文さんを
お迎えします。

 YYラジコン倶楽部 http://yy-rcclub.com/
  堺市中区八田寺町481-9 2F
  Tel:072-284-9916 水曜定休

 関連記事:「創業ゼミ卒業生紹介:YYラジコン倶楽部」(2020.08.25)

今年のコロナ禍だけでなく、数々の想定外の出来事を
知恵と工夫で乗り越えてこられたお話を、
あたたかい笑顔で聴かせていただけると思います。

4日間、ソーシャルディスタンスや消毒など、
考える限りの対策をとって、会場開催の予定です。
お申込みとご案内は、
こちら」(pdfファイル)をご覧ください。

世の中の流れや動きが変わった今だからこそ、
本当にやりたいこと、これからの働き方を
ぜひ仲間と一緒に考えましょう。

SDGsを易しく解説する

貧困や飢餓、安全な水の問題、と聞くと、
日本にはあまり関係がなさそう、と思いませんか?

私が2018年に初めてSDGsを学んだとき、
私も正直、そんなふうに思っていました。

日本の子どもの貧困率は13.9%(7人に1人)、
家庭からの食品廃棄は1年に1人51kg、など、
最新の平成27年調査などのデータを見るたびに、
はっとさせられます。

茨木商工会議所女性会さまで
「SDGsって何だろう?」と題して、
胸にSDGsバッジをつけて、
SDGsのポイントを易しくお話ししてきました。

お打ち合わせのときに、
「子どもにもわかるように」
「興味がないスタッフやお友達にも説明できるように」
というご依頼をいただいて、
「誰ひとり取り残さない」というSDGsの基本理念にも
通じると感じました。

わかりやすく伝えることは私の得意領域です。
誰ひとり「わからない」「むずかしい」と感じないよう、
どこに興味をもっていただけるか、
どこまで噛み砕けるか、知恵を絞って準備しました。

そこで、冒頭に書いたように、
女性経営者が興味がありそうなジェンダーや産業の問題、
生活や地域に関する問題を、
意外な数字を例に出して、え~!と驚きながら、
身近な問題、自分ごととしてとらえていただきました。

時節柄、グループワークは避けましたが、
私からの問いかけに反応を返してくださる方が多く、
笑顔や笑い声に包まれながら進行することができて、
ほっとしています。

伝える私もそうですが、
できていないことに目を向けると、いっぱいあります。
同時に、SDGsを知る前から、
私たちは、事業や生活を通して、世界や未来のために
できていること、やっていることもいっぱいあります。

私が強調したのは、
ひとりひとりが無理なくできる小さな一歩、
自社や自分が得意な領域で貢献できることを、
「こんなことに取り組んでいますよ」と
胸を張って続けていくことが、
実は大きな貢献で、大事な活動だということ。

達成しているからそれ以上やらなくていいのではなく、
できていることを続けること、
できていることをもっと極めることは、
得意な人にとってはモチベーションもあがりますし
他の人には難しいことかもしれません。

自分ができることを引き受ける、お互いに協力する、
女性経営者さんが集まる商工会議所の女性会には、
元々そのような精神があると思うので、
SDGsを知って、さらにどんな活動が広がっていくのか
とっても楽しみです。

創業ゼミ卒業生訪問:YYラジコン倶楽部

昨年堺に移転された「YYラジコン倶楽部」さんを
訪問しました。
 YYラジコン倶楽部 http://yy-rcclub.com/
  堺市中区八田寺町481-9 2F
  Tel:072-284-9916 水曜定休

オーナーの難波裕文さんは、
2010年夏に堺商工会議所創業ゼミ(当時は創業塾)に
参加されて、
2011年に日本橋にお店をオープンされ、
2013年に広いお店に移転され、
さらに昨年、堺市のさらに広いお店に移転されました。

店内にはぎっしりとパーツが並び、通販も好調です。

ラジコン愛好家の固定ファンもいらっしゃって、
今年は在宅傾向の影響で新しいお客さまも増え、
奥のサーキットでは愛車を走らせることができます。

開業から約10年、
元気にがんばっている頼もしい経営者さんですが、
ここまでこられる道のりには、
数々のご苦労も乗り越えていらっしゃいます。

今年は、そんなお話を後輩たちにしていただく機会を
設けることができそうです。
改めてご案内しますので、お楽しみに!

顔を覚える接客力に驚き

お気に入りのお店に友人を誘って、席に着くと、
「前にお会いしたことありますよね?」

きめ細かで心のこもったおもてなしに定評がある
サービスマネジャーのことばに、びっくりしました。

友人は初めて来店したはず、と不思議に思いましたが、
彼女の記憶は正解でした。

堺のイタリアンレストラン「ラ・チッタ」は
堺商工会議所創業ゼミ卒業生のお店の1つで、
4年前の創業ゼミで先輩創業者としてお招きし、
体験談を語っていただいたことがあります。
友人はその年のゼミを受講していたのです。

大きな部屋でお話を聴いていた人の顔まで
何年たっても覚えているの?と舌を巻きました。

「ご質問をいただいたので……」

いえいえ、
それで相手の顔を何年も覚えていられる人は、
まずいないでしょう。

さすがプロフェッショナル。
天性の才能と日々の努力の賜物でしょうが、
こんなすばらしい瞬間を体験することができて、
心が震えました。

ご主人のオーナーシェフのお料理も絶品で、
盛りつけも美しく、目も舌も大満足なお店ですが、
サービスマネジャーの奥さまのファンも多く、
一度来店した方がリピーターになり、
他のお客さまを連れてこられています。

 ラ・チッタ http://lacitta.jp/

  堺市北区東浅香山2丁73-36
  Tel 072-350-2119 水曜定休

食レポの才能はないので、つたないスマホ写真ですが、
本日の「ぜいたくランチ」を目でお楽しみください。
そしてぜひ、お店で実際に味わってください。


応対1つで信頼を失うリスク

ビジネスマナー研修で、
何にでも「~のほう」とつけるといい加減な印象を
与えてしまいますよ、とお伝えしています。

それを実体験で経験しました。

保健所「のほう」から電話がかかってきたのです。

10日前に利用した施設でPCRの陽性反応者が出て、
健康状態の確認をしていると言われ、
氏名の漢字表記や生年月日などを聞かれましたが、
「のほう」の一言で、
本当に保健所かな、
個人情報を話して大丈夫かな、と不安になります。

着信した電話番号を検索して、
確かに保健所の番号ということはわかりましたが、
その後のやりとりも不信感が募ります。

私はスマホに追跡アプリは入れていないので、
・なぜ私の携帯番号を知っているのか、
・どこから情報を得たのか、などを確認すると、

「リストをもらって、朝から順番にかけているだけ」
「情報の出所は答えられない」と、
○○詐欺のかけ子かと疑いたくなるような答え方です。

体温は「測っていない」と答えているのに、
「何時ごろに測りましたか?」
「37.5度未満ですか?」と噛み合いません。
質問リストを順に読み上げているだけなのでしょう。

私は検査を受けるつもりはありませんでしたが、
万が一、誰かに迷惑をかけることは避けたいので、

・私は濃厚接触者に該当するのか
・現時点で私に行動制限があるのか
・今日までに私が会った人に連絡する必要はあるのか
などの質問にも、
「私は本当は別の職場で、応援に駆り出されていて」と
見当違いの答えしか返ってきません。

さらに、検査の説明として、
・検査待ちの方が多く、いつになるかわからないこと
・結果はそこから数日かかること
などが説明され、
わざわざ電話をかけてきた目的さえわからなくなります。

決して、この方個人を責めるつもりはなく、
大変な状況なのは想像できます。
人海戦術で、人をかき集めているのでしょう。

だからといって、ある程度電話応対ができる方を選ぶか、
半日でも応対研修をしてから職務についてもらわないと、
応対1つで信頼を失うのはもったいないです。

企業でも、イベントやトラブルの対応などで、
同じようなことが起こるかもしれません。
応対研修、いつでもご用命ください!

念のため、私の体調には何の問題もありませんので、
最近お会いした方も、これからお会いする方も、
どうぞご安心くださいませ。