ひとのわにっきBlog

カテゴリー:コーチング

1on1ミーティングで問題解決を加速する

ある企業さまの社員さんたちと
2日間かけて1on1ミーティングを実施して、
外部のコーチが複数の社員面談に関わることの
意義を感じました。

経営者や特定の方とコーチングを行うことは
多くても、
少人数の企業とはいえ、ほぼ全員を対象とされ、
経営者さんの意気込みや期待が伝わります。

まず、立場や職種、経験が異なる社員さんたちの
お話を聴いていくと、
会社の全体像や課題が浮かび上がります。

社長とだけ話していたときには気づかなかったな、
会社がもっとよくなる方向性が見えてきます。

これまで、部下面談は上司が継続的に行うほうが
いいのでは?と思っていましたが、
今回のように、客観的な立場で幅広くお話を聴き、
課題を設定するプロセスに関わることは、
コーチで中小企業診断士の私がお役に立てる領域
なのではないかと実感しました。

会社の深いところに切り込むスピードが上がるので、
もっとお役に立てそうな予感を感じます。

顧客とのつながりは太すぎない

2代め経営者として活躍されている方が、
会社を永続させるためには、
お客さまとのつながり、信頼関係は大事だけれど、
特定の顧客とのつながりが太すぎてもダメと
おっしゃいました。

特定の顧客の売上比率が大きいと、
たとえ自社や商品に問題がなくても
先方の体制や方針変更や環境変化などの影響で
突然取引がなくなることがあります。
一社依存度が高いほど、
経営危機に陥るリスクが高くなります。

突然のキャンセルは私も何度か経験しているので、
このことばはとても身にしみました。

「1000万の仕事1本より100万の仕事10本」の意識で
小さなお取引でもお客さまのニーズを聴き取り、
常に新しいサービスを考え続けること、
難しいですが、大事なことですね。

私は人や情に影響されやすく、
目の前のお客さまに、もっと何かできないかなど、
つい肩入れして没頭してしまうことも多いので、
・常に全体やバランスを見ること、
・アンテナを広げて情報をキャッチすること
を意識しておかねぱと強く思いました。

コーチングの完了セッション

継続的なコーチングの契約を終えるときには、
「完了セッション」を行います。

目標達成を祝福することはもちろん、
コーチングを始めたころの状況や気持ちを思い出して
自身の成長や変化をクライアントさんが実感する
大切な振り返りの時間です。

そして、これからの日々をどう過ごしていくか、
未来のビジョンを描く時間を持ちます。

この時間が、たまらなくステキなのです。
しみじみと成長をかみしめて涙ぐむ方や、
自信を感じて晴れやかな表情になる方、
幸せな未来を描いて元気いっぱいに歩んでいく方、
それぞれの方法で巣立っていきます。

コーチにとっても、感慨深いひとときです。

今日も、8ヶ月コーチングを受けてくださった方と
完了セッションを迎えました。
また連絡します!とおっしゃったこの方から、
うれしい近況を聴ける日を心待ちにしています。

Points of Youを使った研修で好奇心全開の傾聴力を養う

研修で、対話の力を実感していただきたくて、
Points of Youのカードを使用したところ、
驚くほどの傾聴の実践練習ができました。

気になる写真を選び、
数年後になりたい自分について語り合うと、
「えー? そう見えるんだ。」
「へー、そこに注目する?」などと、
相手の着眼点やストーリーに好奇心を向け、
相手の世界を探り、
自分の視点との違いを楽しむ聴き方ができています。

会場のあちこちで、
もっと聴かせて、と前のめりに話を聴き合い、
休憩時間になっても対話が続きました。
お仕事では、特に利害や思い入れのある話題では、
毎回毎回このように傾聴できるとは限りません。
それでも、
相手の意見を好奇心全開で最後まで聴く体験、
自分のアイデアを尊重して聴いてもらう体験を
一度でも味わったことは、
これからのお仕事でも役に立つことでしょう。

コーチングのオリエンテーション

コーチングの契約を始めるときには、
約2時間かけて、オリエンテーションを行います。

コーチングを受けたいとお問い合わせをいただくときは
当面の課題や目標を意識して申し込む方が多いですが、

オリエンテーションでは、
どんな人生を送りたいか、人生全体を見つめたり、
これまでの印象的な出来事を語っていただいたり、
好きなものや影響を受けたことなどについても
お聴きします。

そうすることによって、
自分では当たり前すぎて意識していない価値観や軸、
自分らしさや強みが浮かび上がります。

それ以降の継続的なコーチングセッションでは、
コーチはそれを意識してお話を聴き、
どんな話題をテーマに出していただいても、
クライアントさんらしい選択や優先順位のつけ方、
感情を掘り下げることに役立てるので、
人生の目標に向かって加速度がかかります。

今日も、新しくコーチングを始めるクライアントさんと
オリエンテーションを実施して、
外見や日常会話では想像できないような意外な一面や
大きな人生の目標を発見することができました。

これから継続的なコーチングを通して、
どんなふうに進展していくのかわくわくしています。

コーチングをうまく活用する人の特徴

私のコーチングを受けてくださった方の中には、
大きく羽ばたかれて、
手が届かないほど成長された方がいらっしゃいます。

先日、その1人に久しぶりにお会いして、
コーチングを上手に活用される方の共通点は、
コーチングを通して気づいたことを確実に実践し、
自分のものにする行動力だと実感しました。

数年ぶりに近況をお聴きしていると、
何年も前にコーチングしていたころと、
大事にされている価値観や軸は変わっていません。

「今も毎日見てるんだよ。」と
おもむろに取り出したiPadの画面には
ミッションや価値観、行動指針などが書かれていて、

今なお、コーチングの仕組みや気づきを
活かし続けていらっしゃることに感激しました。

他にも、5年後のビジョンを描いたことをきっかけに、
5年後に成功した自分の未来の日記を書き続け、
大活躍されている方もいらっしゃいます。

コーチの私も、正直、
ここまで何年も継続できないことが多いです。
それをやり遂げ、やり続ける意思と行動力が
成功される方々の大きな違いなのでしょうね。

コーチングがそのきっかけになり、
コーチとクライアントという関係を終えても、
一生の仲間としてつきあうことができ、
刺激をいただけることが、心からありがたいです。

私もまた、目の前のクライアントさんたちが
彼らに続いて羽ばたけるよう、
心を込めて、お話に耳を傾け続けます。

コミュニケーション研修で本気で聴くと話したくなることを実感する

人は、好奇心を向けて真剣に聴いてくれる人がいると、
どんどん話したくなり、前向きな気持ちになることを、
研修で改めて実感しました。

毎年呼んでくださっている金融機関さまで
「職場のコミュニケーション」の研修を行いました。

開始前には私語1つ聞こえないほど静かな会場が、
短い時間で身につく演習を重ねるうちに
笑い声があふれ、感想を口々に語る場になります。

お互いに話を聴きあう演習では、
「えー、3分?長くない?」と言っていた人たちが
「はい、そこまででーす。」と時間を知らせると
「えー、短いー」と話が止まりません。

これが職場の日常の光景になれば、
なんてステキな会社、職場になるのだろうと
わくわくしませんか?

うれしいことがあれば、一緒に喜んでもらえるし、
困ったことがあっても、会社に戻れば聞いてもらえて、
一緒に考えてもらえばアイデアも浮かびます。

そんな会社は夢物語・・・なのでばなく、
コミュニケーションの楽しさや奥深さを知って、
実践を続ければ、本当に実現します。

帰りに、事務局の方に、
「外まで笑い声が聞こえてきましたよ。
 毎年この研修で仲良くなるんですよね。」と
言っていただいて、
うれしい気持ちで明日の研修会場に向かいました。

コミュニケーションの研修はやったことがあるよ、
研修ではできても、職場では難しいよね、
などと思っている方がいらっしゃったら、
一度、試してみませんか?

コーチング:即時フィードバックで人間関係が変わる

コーチや研修講師として、
クライアントさんや研修参加者のよいところに
気づいたときに、
すかさずフィードバックすることを心がけています。

長年このお仕事をしていると、いつのまにか、
コーチングや研修のとき以外にも、
習慣になっていることに気づく出来事がありました。

先日、久しぶりに会った友人と食事に行ったときに、
バーニャカウダを持ってきてくれた店員さんが
珍しいお野菜を1つ1つ丁寧に説明してくれたので、
「これ全部覚えてるんですね。
 聞いたことない名前がすらすら出るんですね。」と
話しかけました。

店員さんがテーブルを離れた後で、
「ふだんの会話の中でもフィードバックするんだね。
 さすがコーチだね。」
と、友人からもすかさずフィードバックをもらって、
無意識にとっていた行動に気づかされました。

フィードバックされると、
自分では気づかずにとっている行動を自覚できる
という体験ができました。

その店員さんはうれしそうな笑顔になって、
私たちのテーブルへのサービスがよくなったような
気がします。
ちょっとした一言でモチベーションが上がるなら、
ふだんから意識してさりげなく声をかけたいなぁと
感じた出来事でした。

この記事を読んでくださったみなさまも、
上司や同僚、後輩、ご家族などの身近な方に、
ぜひさりげなく気づいたことを伝えてみませんか?

ほめよう、かっこいい言い方をしようと気負わずに、
感想をつぶやくような感覚で、
気づいたことを口にしてみてください。

Points of Youカードで心の奥の夢を引き出す

企業研修やコーチングセッションの一部に
「Points of You」という写真カードを使うことが
あります。

同じ写真でも、
その時の状況や気持ちによって違う見え方をしたり、
人によって真逆の感想を抱いたりするので、
対話によって、自然に価値観の違いに気づいたり、
思わぬ発見をしたりすることができます。

社内でも面談や朝礼などで活用することができます。

私も、Points of You カンファレンスに参加して、
ワークショップで引いたカードを眺めるうちに、
何年も前に夢が叶っていることに気づいて、
心が震える体験をしました。

この写真の大きな木とベンチに座る人を眺めるうちに、
独立して数年たったころ、

「クライアントさんたちがどんどん成長されて、
 私は彼らのご活躍をTVや雑誌で知って、
 手の届かない存在になったなぁ、いいなぁと
 コーヒー片手に、ぼーっと見上げているの。」

そんな夢を語った記憶がよみがえりました。

ぼーっとしているところまで
律儀に実現しなくてもいいのですが・・・・
そんな生々しい感情が動くくらい、
その場面をありありとイメージしたからこそ、
叶ったのでしょう。

当時の夢や気持ちを思い出し、
叶っていることに気づいて、とても幸せです。
クライアントさんたちに感謝の気持ちでいっぱいです。

どんなカードだろう、
自社でも使えるかなぁ、とご興味をお持ちの方は、
いつでもミニ体験を提供しますので、
まずは一度体験してみてください。
お問い合わせをお待ちしています。

学び直しでコーチングの深さを学ぶ

私は時々、師匠と仰ぐ方の研修を何度も繰り返して
受講しています。

私は新しい学びが大好きなので、
組織開発やコミュニケーションの新しい手法ばかり
学びたくなりますが、
感銘を受けた講座を再受講してみると、
何度も学んでいるはずなのに、初めて気づくことや
改めて深く心に刺さる学びが詰まっているのです。

私の師匠の1人、本間直人さんの講座では、
振り返りの大切さと、共に喜ぶことの大切さに
いつも気づかされます。

今回改めて最前列で受講してみて、
コーチングのクライアントさんや研修参加者の方の
目標達成や発見、うまくできたことなどを
一緒に喜んでいるつもりでも、
果たして、
本当に同じ立ち位置で喜んでいるだろうか、
心ゆくまで味わいきる時間をとっているだろうか、
と、私のあり方を振り返る機会になりました。

企業から依頼されたコーチングや研修の場合、
結果を出すことに気をとられていると、
「よかったね。おめでとう!」と喜んだ次の瞬間、
「次の目標は?」などと、
先へ進めたくなる誘惑にかられることがあります。

「今ここ」の感情を十分に味わいつくせば、
自然に、自発的に前を向いて進み出すので、
それを待てばよいことは、よく知っているのに。

人と関わること、人や組織をサポートすることは、
どれだけ経験を重ね、スキルを磨いても、
ゴールはありません。

できているつもり、になっていないか、
慢心していないか自分を戒め、
魂を込めて、人や組織と向き合い続けようと、
気持ちを引き締め直します。

大切な機会をいただける師匠や仲間に感謝して、
また一歩一歩着実にお仕事します。