ひとのわにっきBlog

心理的安全とは

大学時代から臨床心理学を学び、
カウンセリングやコーチングと長年つきあっていると、
最近、マインドフルネス、1 on 1などのテーマで
研修や講演を依頼される機会が増えているのは、
とてもうれしく思います。

かっこいい横文字名称がつき、
グーグルやヤフーの成功事例が話題になっていますが、
「今ここに集中すること」「相手の話を傾聴すること」
などは、昔から大事だと言われ続けているので、
ここ数年ブームのように話題になっている現象は
不思議に思っていました。

中原淳先生のブログを読んで、
もやもやしていたことが見事にことばにされていて、
納得しました。
 →「心理的安全バブル」にご注意を!!

心理的安全とは、
ハーバード大学のエドモンドソン教授が1999年に
論文に書かれた概念で、
「このチームで、もしリスクをとったとしても、
 対人関係上(亀裂や破壊がおこらない)であろう」
という(チームに)共有された信念」だそうです。

中原先生は、「仲良くすること」とはちょっと違うと
警鐘を鳴らされています。

詳しくは上記のURLを読んでいただくとして、
私がとらえたことばで説明すると、
根っこにあるゆるぎない信頼関係のことで、
安心してリスクをとれる関係、
耳の痛いことや反論を言い合っても大丈夫な関係、
という言い方が通じやすいかなと思います。

心理的安全ということばは美しい響きですが、
なれあいや、甘やかすことではなく、
組織にとって必要な選択ができる愛情と覚悟を
求められているのだと思います。