営業トークの言葉の大切さを実感する
営業トークのことばの選び方1つで、
お客さまがファンになってくれることもあれば、
売れるものも売れなくなってしまうこともあります。
最近、連日のように、
逆効果としか思えない残念な勧誘電話がかかってきます。
電力の切替の勧誘で、
切ろうと思ったら、
「毎月1000円くらい安くなりますよ。」と言われ、
続きを聞いてみました。
「え?そんなに?半額近くになるんですか?」
「今、月に1万数千円払ってるとするじゃないですかぁ。」
「そんなに高くないですよ。」
「え?じゃあ、2月でいくら払ったかわかりますか?」
「はい。2,3xx円でした。」
「え?あーーー。
あ、でも夏は1万円超えるじゃないですかぁ。」
「超えたことないですよ。5千円も超えたことないです。」
「あーーー。でも、絶対安くなるんです。」
「先ほどの2月の金額なら、何円安くなりますか?」
「あ、ちょっと待ってくださいね。
100円くらいですね。」
「それなら、このままでいいです。」
わずか数%、百円程度でも、
最初に千円以上と期待させられていなければ、
お得と感じたのかもしれません。
期待させた後にがっかりさせたら逆効果ですよね?
この電話のやりとりでは、おそらく
外部のコールセンターに委託されているように
お見受けしましたが、
委託元の大手企業の社名を名乗るため、
その会社の印象を損ねてしまいます。
コールセンター部門のコンサルティングや研修を
何社か担当したことがあるので、思わず、
「トークスクリプトを添削しましょうか?」
「研修におうかがいしましょうか?」
と逆営業をしたくなりました。
勧誘の電話のヒット率が低い場合、
社内でロールプレイングをして
お客さま役になりきってトークを聴いてみて、
どんな印象を受けるか、確認してはいかがでしょうか。