採用時にリアリティショックを和らげる工夫
就職前や配属前に思っていたイメージと違うから、
と新卒者や中途採用者がすぐに辞めていく現象を
「リアリティ・ショック」と言います。
医療や看護、開発、アパレルなどの現場などで
人事の大きなお悩みの1つです。
カラフルでかわいいデザインの手ぬぐいで人気の
「にじゆら」を手がける株式会社ナカニでは、
まず採用へのお問い合わせの段階から
決してきれいな現場ではないことをしつこく強調し、
労働条件や環境もよくないことも詳しく説明し、
会社に来てもらって作業現場を見てもらって、
職人さんと1対1で実態を話す時間を設けて、
とことんネガティブな面を見せているそうです。
それでも「ここで働きたい」と言う人だけを
採用されるそうです。
ここまで徹底できるのは強いブランドがあるからだ、
うちの会社にはできない、と思われるかもしれません。
完全に真似はできなくても、
実態を伝えたり体験してもらったり、
社員と直接ざっくばらんに話してもらったりして、
仲間として一緒に働ける人を迎えるために
できる工夫はあると思います。
私も数年前からにじゆらの手ぬぐいを愛用していますが、
中尾雄二社長の講演を聴いて、
汚い、臭いがすごい、とそこまでおっしゃる現場を
一度見学してみたくなりました。