ひとのわにっきBlog

画面オフ音声オフでプレゼンテーション研修

画面オフ音声オフのオンラインで、
「伝える力」をどのように磨くことができるのか?

ここ数ヶ月、私はこの問いと向き合い続けました。

通信制大学の「伝える力を磨く」のスクーリングで、
参加者のPC環境による不公平感が出ないように
画面オフ音声オフという条件で、
2日間オンラインで講義を担当しました。

伝えたいことが相手に伝わるかどうかは、
話す内容以上に表情や身振り手振りなどの伝え方が
大事だと力説しておきながら、
参加者のプレゼンテーションの様子を見ることなく、
大学の通信課程のスクーリング科目として、
「伝える力」の成績をつけないといけないのです。

良いパターンも悪いパターンも私が画面越しに
デモンストレーションをしてみたり、
画面の向こうで各自でミニ演習を重ねてもらったり、
常にチャット欄で感想や質問を受け付けたり、
一方通行にならないように、
考えられる限りの工夫をこらしました。

他の人のプレゼンテーションから学ぶことや
自分の話し方にフィードバックができないことは
カバーしきれませんが、
話すことへの苦手意識が少し薄くなったとか、
練習を重ねるごとに上達したことを実感できたとか、
うれしい感想をいただけて、ほっとしました。

2日間とも、最後の30分は。
チャット欄でフリートークの質疑応答タイムですが、
上司や部下とのコミュニケーション、就職試験、
夫婦や親子での話し方、認知症の方への伝え方、
癖が強い相手とのかかわり方など、
質問というより、よろず相談が途切れることなく続き、
読み上げては瞬時に答える力を試されるような、
わくわく感とスリルを味わいました。

やはり、参加者のみなさまも、
本当は直接話したい、聴いてほしかったのでしょうね。

ベストな状態とは言えないもどかしさは残りますが、
制約があるからできないと止めてしまうのではなく、
私も、できることを全部やり切る大切さを学びました。