ひとのわにっきBlog

カテゴリー:コーチング

偶然出会った書籍をお仕事の準備に活かす

コーチングや研修のお仕事で、
どうすれば相手のお役に立てるのか考え抜いていると、
必要な情報が偶然目に留まることがあります。

私はスポーツにはほとんど興味がありませんが、
最近立て続けに、サッカーの人材育成の本を読みました。

どちらも、ネットで偶然に見つけた本で、
「教えないスキル」のほうは、
副題の「ビジャレアル」というカタカナ用語が
スペインのサッカーチーム名であることも知らずに
手に取ったというのが、正直なところです。

これらの本が私のお仕事にどう関係するかというと、
1つは、コーチングです。

エグゼクティブコーチングのクライアントさんが、
ご自身の課題や職場の状況を話されるときに
よく「サッカーで言うと」とおっしゃるので、
私からも共通の話題や例えが出せると、
コーチングが深まるかなぁと思ったのです。
このクライアントさんには、マネジメントの参考に
この2冊をおすすめしようと思います。

もう1つは、研修です。

ある教育委員会の部活動指導の先生方への研修で
コーチングを応用した指導法をお伝えする参考に、
スポーツの世界での指導の実例やことばを引用して
少しでも関心を高めてもらう題材を探していました。

そうやって本を読み進めているときに、
さらにもう1つ、シンクロニシティが起こりました。

最近人事職に異動された長いおつきあいの友人が
Facebookで、伝え方の参考として、
ビジャレアルの久保建英選手のインタビュー動画を
紹介されていたのです。
どの質問にも短いことばできっぱりと即答されていて、
揺らぎのないまっすぐな目線で語られていて、
引きつけられます。

何か目に見えない力に助けられているようで、
あらゆるものに感謝したい気持ちです。

「グラフィックファシリテーションの教科書」

グラフィックファシリテーションって、
聞いたことがありますか?
見たことがありますか?

以前、NHKの「週刊ニュース深読み」でも
絵を描いていた、尊敬する友人の山田夏子さんが
「グラフィックファシリテーションの教科書」を
出版されました。

 「グラフィックファシリテーションの教科書」
  山田夏子 かんき出版

山田夏子さん(なっちゃん)と私は、
10年以上前にリーダーシップの学びをご一緒した
お仲間です。
私は当時からなっちゃんの絵が大好きで、
目の前で描かれるプロセスを観ているのが大好きで、
絵本のようなこの本をめくっていくのが楽しくて、
わくわく感がとまりません。

3年前になっちゃんの講座を受けたとき、
議題や発言をイラストを使って記録していく
グラフィックファシリテーションは目的が違い、
「絵がファシリテーションをするんです」
「絵が状況を明らかにするんです」という
なっちゃんのことばが印象に残っています。

話し合いが停滞しても、
反発や対立が起こっても、
愚痴や不満が炸裂しても、
その雰囲気をそのまま描くことによって、
絵を見た参加者たちが、
その場で起こっていることに気づいていきます。

国や会社が難しい議論をするときこそ、
なっちゃんのあたたかい人柄がそのままあらわれて
場のエネルギーをそのまま受け取って描いてくれる
グラフィックファシリテーションを入れてくれたら
お互いに尊重しあいながら納得できる話し合いが
できるのでは?と思います。

ビジネスの世界にどっぷりつかっている人たちに
この本を手に取ってほしいです。

「ブライス家の人々」でコーチの覚悟を問われる

Points of You🄬の先輩トレーナーの紹介で、
「ブライス家の人々」を読んで、
コーチとしての覚悟を問われたような感覚を
おぼえました。

家族療法の詳細なプロセスを読み進めながら
・IP(問題と思われている特定の人)ではなく
 家族全体をシステムとしてとらえること

・カウンセラー2人も1つのシステムとして
 家族システムに関わること

・ことばにならない場の感情を読み取ること
 それをことばにして反映すること

・何が起こっても、場のプロセスを信じること

・カウンセラー側の意見が食い違うときは、
 話し合うプロセスもオープンに見せること

・深刻になりすぎず、ユーモアを忘れないこと

などなど、

私が、組織やチーム、家族などの関係性を扱う
システムコーチング(ORSC:Organization &
Relationship Systems Coaching)や
ブリーフセラピーで学んできた大切なポイントが
ありありとよみがえります。

ライブセッションに立ち会っているような臨場感で、
ここまで覚悟をもって現場に立てますか?と
重い問いを突きつけられたようで、
私ならここでどう対応するかなぁと、
真剣に読み進めました。

手元に置いておきたい1冊なのに絶版で、
Amazonでも中古品が高額で取引されていて
新品が手に入らないのが残念です。
復刻版が出てほしいです。

日経新聞夕刊にコーチングの記事

日経新聞夕刊に
コーチングで自分に「気づき」 というタイトルで
コーチングが大きく掲載されています。

ビジネスマンだけでなく、
学生さんや主婦層にも広がっているという記事です。

  有料会員向けリンクですが、記事は「こちら

私はビジネス系が中心ですが、
学生さんから体験コーチングのお申込みがあったり、
育休中や時短勤務中のクライアントさんが増えたり、
企業契約で新入社員さんや若手社員さんを対象に
コーチングを担当したりする機会が増えています。

世代や環境が異なる方々のお話に耳を傾けることは
コーチの私にとっても刺激的で、
視点や発想が広がる機会をいただいています。

自分のこれからの生き方や働き方を考えたいときに、
コーチングが選択肢に入るようになってきたのかと、
コーチングの比較的初期から仕事にしている私には
とても感慨深いです。

コーチングを卒業された方との対話

私のコーチングを数年前に受けてくださっていた
クライアントさんから、
「久しぶりにお話ししたい。
 福住さんのことも聞いてみたい。」と
メッセージをいただき、Zoomをつなぎました。

卒業されたクライアントさんの近況を聴けることや、
ちょっと話したいと思ったときに私を思い出して
ご連絡をいただくことは、
コーチの私にとって、大きな喜びを感じます。

わくわくしながらお約束した時間を待って、
彼女の近況やこれからの夢をお聴きしたり、
私のエピソードなどもご紹介しました。

コーチングセッションでは、
いただいた時間はクライアントさんの時間なので、
コーチの私自身のことはほとんど話さないので、
私のことを話すのは少し新鮮さも感じます。

オンライン化が進んで、
職場では雑談が減ったという問題もよく聞きますが、
ふだんなかなか会えない方と気軽にちょっと話せる
という便利な面もありますね。

新入社員研修でグループコーチング

新入社員研修の一環で、
グループコーチングのセッションを提供する機会を
いただきました。

社会人になって約2週間、
ビジネスマナーや社会人の基本を学び、
職場に必要な知識を社内の講師からも学ぶ中で、
これから職場で活躍するにあたっての不安や期待、
生活の環境も変わって感じていることなどなどを
自由に語っていただきました。

素直で柔らかい感性を持つ彼ら彼女たちと接すると、
私の心が洗われて、
「かわいい~~~」ととろけそうになります。
ついコーチの立場を忘れて、
彼らの質問に私が答えたくなるのですが、
かろうじて立場や役割をグッと握りしめて、
同期の仲間からの知恵を引き出し、
エールを贈り合う場をつくることに努めました。

貴重な新人研修の期間に、
このような時間を設けてくださる企業さまも
すばらしい会社だと思います。

他にも、こういう動きが広がればいいな。

必然のサインをコーチングに取り入れる

コーチングでは、
一見関係ない周りのできごとや物音を
コーチの直感で取り入れることがあります。

今日カフェで行ったコーチングでは、
いつもはブラックコーヒーのところを
気分を変えてカフェオレを頼んでみたら、
ウェッジウッドのハンティングシーンのカップで
出てきました。

躍動感のあるコーチングを意識してみたら、
日ごろは熟考するタイプのクライアントさんが
その場で次々とアクションを決め、
おもむろにバッグからパソコンを取り出して、
その場で次々と資料を手直しや日程調整などの
行動をとり始めました。

このクライアントさんとは長年のおつきあいですが、
こんな展開は初めてで、びっくりします。

コーヒーカップのデザインは、
偶然ではなく必然のサインだったようです。

時々こんなことが起こるから、何年続けていても
コーチングはおもしろいです。

感情を見つめるコーチング

ビジネスコーチング、エグゼクティブコーチングは
ロジカルな対話をイメージされるかもしれませんが、
実は、感情や感覚をじっくり見つめるセッションが
事業の展開に大きな役割を果たすことがあります。

私が学んだコーアクティブコーチングでは、
「プロセスコーチング」と名付けられています。

先日、新進気鋭の経営者のクライアントさんに、
どっぷりと感覚を味わっていただきました。

日ごろのコーチングでは、
難しい経営判断や意思決定を迅速に行うサポートを
することが多いのですが、
人生の大きな節目を迎えるにあたって、
内面を見つめる時間にしたいと自らリクエストして
くださったのです。

心の奥の深いところの感覚を探っていくため、
セッション中は沈黙の時間が長くなります。

その間、コーチの私は、
Zoom越しの表情や頬の色合いの変化や
ほんのわずかな声色の変化を観察し続けます。

クライアントさんと横に並んで座っているような
身近な感覚が起こり、
尊敬の念と愛おしさがこみ上げてきます。

ことばでは説明しにくい不思議なセッションですが、
私はこの、感覚を味わうコーチングが大好きです。

セッションを終えるときには、
湯上りのような上気したさっぱりとした表情で、
足取りも軽く歩いていかれる姿を感じました。

コーチングの再開と再会

以前、私のコーチングを受けてくださった方から
約1年半ぶりに、コーチングを再開したいという
うれしいご依頼をいただきました。

あるテーマが一段落してコーチングを卒業され、
数年後に、新しいテーマに出会ったときや
新しいステージに向かわれるときなどに、
またその旅路をサポートさせていただけるのは、
コーチにとって、至福の喜びです。

他にも、2回め、3回め、と復活してくださる方も
何名かいらっしゃって、
私のクライアントさんたちは、
上手にコーチやコーチングを活用されるなぁと
いつも思います。

今日お会いしたクライアントさんは、
ますますご多忙なはずなのに、
以前より若くなられた?と感じさせる笑顔で
待ち合わせのカフェに登場され、
近況と、これから取り組みたいことを
たっぷり聴かせてくださいました。

クライアントさんの新たなチャレンジを、
コーチとして全力で応援し、しっかり伴走します。

新春コーチングで本気の決意を聴く

新年早々のコーチングは、
少し改まった気持ちで、
昨年の振り返りと今年の展望をお聴きします。

今日も、責任も重く多忙なお仕事をされている方と、
突発事項も頻繁に発生する中で、
ご自身がやりたいことにどう時間をつくるか、
あの手この手で知恵を絞るセッションになりました。

ご自分なりの成功パターンを見つけられ、
「本気でやります」と力強く宣言してくださったのが
コーチとしてとてもうれしく思います。

1年の計は、やはり早いほうがよさそうです。
この1年を大事に過ごすために、
新春のコーチングもおすすめです。