ひとのわにっきBlog

接客のヒント:目配り心配り

昨日の記事で残念な接客について書いたときに、
十数年前に体験した感動的な接客を受けた体験を
思い出したので、ご紹介します。

予約客でいっぱいのランチタイムでしたが、
フロアマネジャーの女性が、
グラスを磨きながら、常に客席に笑顔で目を配り、
メニューを選んだとき、
お皿が空いたとき、
絶妙なタイミングで動いてくれるお店でした。

そんな中でも一番驚いたのは、
食事を終えて、友人がお手洗いに立ったときでした。

彼女は無言で微笑みながら、
さりげなくお手洗いの方向を手のひらで示します。
「どこですか?」と尋ねる必要もなく、
食事中の他のお客さまにも気づかれることがなく、
お店の雰囲気を損なわない素晴らしい心配りです。

さらに驚いたのは、
続いて他の方も席を立とうとされると、
アイコンタクトをとってそっと制し、
お手洗いが空くと、
出てきた方が気づかないタイミングを見計らって、
無言で目配せして案内されたのです。

私はたまたま友人を待っていたので気づきましたが、
食事中、歓談中なら気づかなかったでしょうし、
おそらく他のお客さまも気づいていないでしょう。

教えてすぐにできることではないと思いますが、
こんな上司や先輩がいらっしゃると、
こんなふうになりたいと見習いたくなりますね。