デマを拡散しないためのヒント
連日、SNSやメールなどで、
「拡散してください」と呼びかけるメッセージが
届きませんか?
それを広めるのは、ちょっと待ってください!
伝える前に、確認してほしいことがあります。
(1)その情報は、本当に正しいのか
(2)誰に伝えるのか
(3)伝えた相手の役に立つのか
この3点を落ち着いて考えて、
それでも伝えたほうがいいと思ったら、
相手や内容を選んで発信しましょう。
(1)その情報は、本当に正しいのか
デマかどうかを見分けるポイントの1つは、
「一次情報」かどうかです。
つまり、直接自分が見聞きした情報かどうか、
少なくとも、
直接の知人が見聞きした情報かどうかです。
・医療関係者が、〇〇大学の先生が……などと
権威のあるお役職やお名前が使われていたり、
・誰かが困っている、行方不明、などの
人の善意や優しさにつけこんだり、
・話題になったできごとを真似て便乗したり、
・~らしい、~と聞いたと曖昧な伝聞だったり、
そんな特徴があれば、
信憑性が低い可能性があります。
誰が何の目的で流すのかわかりませんが、
昔から、事件や災害、危機などが発生すると、
このようなデマが増えます。
多くの方が気づいて、
このようなデマが流れなくなることを願います。
(2)誰に伝えるのか
それが正しい情報でも、
自分が流す必要があるのか、目的も考えましょう。
不特定多数が目にするSNSに書き込んで、
読んだ方が次々とシェアされていくと、
知り合いの知り合いの……と時間がたつうちに
最新情報ではなくなってしまいます。
お友達限定の設定にして書き込むか、
届けたい相手、必要な相手に直接伝えるほうが
望ましいと思います。
(3)伝えた相手の役に立つのか
人によって情報のとらえ方や考え方は違いますし、
不安や恐怖の感じ方も違います。
自分にとって大事な情報でも、
知らないほうがいいこともあるかもしれません。
予備知識や興味などによっても、
伝える順番や一度に伝える量に工夫が必要です。
と、偉そうに書いていますが、
私自身も、新型ウイルスに関する情報や支援策が
刻々と変わっていく中で、
私自身が情報を見極めて整理できているのか、
お声がけしてお話を聴くほうが安心されるのか、
今はそっと様子を見ておくほうがいいのか、
アイデアや提案を伝えたほうがいいのか、
不要な売り込みに見えてしまうのか、
伝える内容やお声がけするタイミングを、
あれこれ試行錯誤している毎日です。
どんなに考えて伝えても、正解はないのだと思います。
ただ、流れてくる情報をむやみに鵜呑みにして、
不安をあおることだけは避けようと思います。