ひとのわにっきBlog

女性社長比率が過去最高に

本日の日経MJの記事によると
女性社長比率が過去最高を記録したそうです。

同族承継が半数で70-74歳が最多ですが、
設立10年未満の企業が最も多く、
保育、化粧品、美容などの割合が高いそうなので、
起業された女性も増えているのでは?と思います。

今年は私も女性創業の支援に関わります。
「いけだ女性創業チャレンジコンテスト」
 https://www.ikedacci.or.jp/female-founded

説明会&セミナーは明日ですが、
コンテストの応募は9月7日必着で、まだ間に合います。
池田市で創業を考えている方、創業したばかりの方、
応募をお待ちしています。

<参加者募集>堺商工会議所創業ゼミ

今年も堺商工会議所創業ゼミを担当します。

毎年、自分で創業したい方どうしで和気あいあいと
個人ワークやグループでの対話を重ねながら、
自分ならではのビジネスプランを練り上げていく
楽しく学べる講座です。

日時:9/25、10/2、10/9、10/16(土)10:00-17:00
場所:堺商工会議所
講師:中小企業診断士 福住昌子、永井俊二
定員:30名
費用:4,400円(税込)

詳細のご案内は、http://sakaicci.or.jp/wp/wp-content/uploads/sogyo2021.pdf
お申し込みは、http://www.sakaicci.or.jp/entry2121.html

先輩創業者の体験談には、
2016年の創業ゼミに参加され、
2018年に堺東で紅茶専門店「Cocah Bar」を開業された
藤岡彰さんに貴重なお話を聴かせていただきます。
 関連記事:創業ゼミ卒業生訪問:紅茶専門店「Cocha Bar」(2020.10.19)

創業までの道のりで、
一緒に考えたり応援しあえたりする仲間ができ、
私たち講師や商工会議所も全力で応援しますので、

これから何か始めたいと考え始めたばかりの方も、
まもなく開業しようとされている方も、
ぜひぜひ、創業ゼミにご参加ください。

楽しく学べる準備を整えて、お待ちしています。

TV画面に「ほめてください」と叫ぶ

「できていたら黙っています。ほめませんので。」

ANAから高級ホテルに出向した女性の密着取材で、
上司のセリフに愕然としました。
テーブルセッティングを厳しく注意した後に
おっしゃったことばです。

ガイアの夜明け
「ANA 大逆風に立ち向かう
 ~再生に向けた218日の記録~」を
見逃し配信で観ました。

巨額の赤字に転落したANAで、
出向を決めた社員さんたちが
「人件費削減で会社への貢献」と
痛々しいほどに努めて前向きに語る姿に
胸を打たれます。
冒頭の場面もその中の1つです。

上司のみなさん、部下をほめてください!

決して、べた褒めする必要はないのです。

できていることは「できている」「それでOK」と
ただ事実をそのまま伝えてください。

番組に登場された女性社員は、
お客さまをおもてなしする高級な接客は同じでも、
エレベータに乗るお客さまを見送った後、
重い荷物を抱えて階段を駆け上がったり、
観光地の質問に答えるために休日も街を歩いたり、
慣れないお仕事でがんばられています。

会社の業績不振で傷つかれたでしょうし、
初めてのこと続きで自信もなくされたでしょうし、
できているところをできていると言われたら
それだけで勇気づけられ、苦労が報われます。

ただ「これでOK」「できるようになった」と
事実をそのまま伝えるだけで、
部下は「ぼめられた」と感じて、
もっとがんばろう、工夫しようと
モチベーションは格段に上がります。
上司への信頼も上がります。

会社にとってもチームにとっても
何一つデメリットはないはずです。

コーチングや1on1の研修や個別セッションで
スキルやテクニックだけでなく、
こういうことを伝えていきたいと
改めて強く感じました。

介護離職を防ぐには

介護休暇を充実させたら、介護離職は減りますか?

先日受講したオンラインセミナーで、
従業員の介護離職を防ぐ施策は、
介護休暇を手厚くすることではないと聞いて、
目からウロコが落ちました。

頻繁に半日や終日の休暇がとれるように、
長期休暇をとれるように、
実家に帰って介護に専念できるように、というと
手厚い制度のように思えますが、

実は、
家にこもって自力で介護せざるをえなくなり、
介護者の孤立を深めてしまう、
というのがその説明でした。

言われてみると、確かに、なるほど、と思いますが
私には盲点でした。

では、どうすればよいのでしょう。

それは、
どのような支援策が利用できるのか、
どこでどのような手続きや申請ができるのか
情報提供し、サポートを受けられる支援をすること
なのだそうです。

思い返すと、父の介護が必要だったとき、
経験者がいろんなことを教えてくれたり、
ネットで調べるといろんな情報が出てきますが、
ケアマネジャーさんに相談しても通じなかったり、
市や病院に相談しても言うことがバラバラだったり、
何が正しいのか、
どうすればよいのか、
右往左往することばかりで、疲弊しました。

そのプロセスを助けてもらえるだけでも、
精神的にかなり楽になると思います。

もしかすると、
大企業の人事や総務、労務のプロの部門の方には
当たり前のことなのかもしれません。
でも、私が関わることが多い中小企業では
まだまだ知らない方も多いので、
私は労務は専門ではありませんが、
こういうこともお伝えしていきたいです。

生徒のやる気を引き出すことばを一緒に考える

部活動を担当する教員向けの体罰防止を目的とした、
「やる気を引き出す声かけ」研修を担当しました。

重いテーマですが、
うれしいことばをかけてもらうと元気が出ることを
先生方ご自身に体験していただいて、
「生徒たちを元気にする声かけをしよう!」と
思って帰っていただきたかったので、

先生方どうしで意見交換をしていただいたり、
かけてほしいことばをたくさん挙げていただきました。

時節柄、大人数での長時間ワークを避けるため、
3人組で話していただきましたが、
どのグループも和気あいあいと、
相手が生徒だからこそのイマドキの表現など
愛情たっぷりのことばがたくさん出てきました。

その様子を見ていた事務局の先生方が
日ごろは厳しいことばが先行しやすい先生も
積極的にアイデアを出していらっしゃったことを
喜んでいただけて、私もとてもうれしかったです。

菊池雄星選手を育てた花巻東高校の佐々木洋監督が
準々決勝で8回が終わって2点差で負けているときに、
「まだ2点差しかないぞ」
「5点差じゃない、まだ2点差なんだぞ」
とおっしゃったという記事を、
研修テキストの提出ギリギリに偶然見つけて、
一部抜粋して、ある先生に朗読していただきました。
 https://www.chichi.co.jp/web/20181019kokubun/

さすが先生、初見なのにとってもお上手で、
読んでいただいてよかった~と感激しました。

一緒につくる研修、やっぱり大好きです。

偶然出会った書籍をお仕事の準備に活かす

コーチングや研修のお仕事で、
どうすれば相手のお役に立てるのか考え抜いていると、
必要な情報が偶然目に留まることがあります。

私はスポーツにはほとんど興味がありませんが、
最近立て続けに、サッカーの人材育成の本を読みました。

どちらも、ネットで偶然に見つけた本で、
「教えないスキル」のほうは、
副題の「ビジャレアル」というカタカナ用語が
スペインのサッカーチーム名であることも知らずに
手に取ったというのが、正直なところです。

これらの本が私のお仕事にどう関係するかというと、
1つは、コーチングです。

エグゼクティブコーチングのクライアントさんが、
ご自身の課題や職場の状況を話されるときに
よく「サッカーで言うと」とおっしゃるので、
私からも共通の話題や例えが出せると、
コーチングが深まるかなぁと思ったのです。
このクライアントさんには、マネジメントの参考に
この2冊をおすすめしようと思います。

もう1つは、研修です。

ある教育委員会の部活動指導の先生方への研修で
コーチングを応用した指導法をお伝えする参考に、
スポーツの世界での指導の実例やことばを引用して
少しでも関心を高めてもらう題材を探していました。

そうやって本を読み進めているときに、
さらにもう1つ、シンクロニシティが起こりました。

最近人事職に異動された長いおつきあいの友人が
Facebookで、伝え方の参考として、
ビジャレアルの久保建英選手のインタビュー動画を
紹介されていたのです。
どの質問にも短いことばできっぱりと即答されていて、
揺らぎのないまっすぐな目線で語られていて、
引きつけられます。

何か目に見えない力に助けられているようで、
あらゆるものに感謝したい気持ちです。

参加者募集:いけだ女性創業チャレンジコンテスト

「いけだ女性創業チャレンジコンテスト」が
開催されます。
池田市初の試みです。

ファイナリスト全員に経営サポートがあり、
ビジネスプランコンテスト優勝者には賞金15万円が
得られます。

詳細のご案内や募集要項などは、
池田商工会議所のサイトをご覧ください。
 https://www.ikedacci.or.jp/female-founded

スケジュールは
☆公募説明会&創業支援セミナー

 日時:8月19日(木)10:00-12:00
 講師:福住昌子(ひとのわ 中小企業診断士)

☆ビジネスアイデア受付 9月7日(火)必着

☆応募者への面談 8月下旬~9月24日(金)

☆1次審査発表 10月初旬頃

☆ファイナリスト個別支援 10月初旬~11月中旬

☆ビジネスプランコンテスト
  11月30日(火)13:00-16:00

私も公募説明会&創業支援セミナーなどに
関わらせていただきます。
池田市で創業予定の方、創業されている方、
大勢のご応募をお待ちしています。

「グラフィックファシリテーションの教科書」

グラフィックファシリテーションって、
聞いたことがありますか?
見たことがありますか?

以前、NHKの「週刊ニュース深読み」でも
絵を描いていた、尊敬する友人の山田夏子さんが
「グラフィックファシリテーションの教科書」を
出版されました。

 「グラフィックファシリテーションの教科書」
  山田夏子 かんき出版

山田夏子さん(なっちゃん)と私は、
10年以上前にリーダーシップの学びをご一緒した
お仲間です。
私は当時からなっちゃんの絵が大好きで、
目の前で描かれるプロセスを観ているのが大好きで、
絵本のようなこの本をめくっていくのが楽しくて、
わくわく感がとまりません。

3年前になっちゃんの講座を受けたとき、
議題や発言をイラストを使って記録していく
グラフィックファシリテーションは目的が違い、
「絵がファシリテーションをするんです」
「絵が状況を明らかにするんです」という
なっちゃんのことばが印象に残っています。

話し合いが停滞しても、
反発や対立が起こっても、
愚痴や不満が炸裂しても、
その雰囲気をそのまま描くことによって、
絵を見た参加者たちが、
その場で起こっていることに気づいていきます。

国や会社が難しい議論をするときこそ、
なっちゃんのあたたかい人柄がそのままあらわれて
場のエネルギーをそのまま受け取って描いてくれる
グラフィックファシリテーションを入れてくれたら
お互いに尊重しあいながら納得できる話し合いが
できるのでは?と思います。

ビジネスの世界にどっぷりつかっている人たちに
この本を手に取ってほしいです。

「ブライス家の人々」でコーチの覚悟を問われる

Points of You🄬の先輩トレーナーの紹介で、
「ブライス家の人々」を読んで、
コーチとしての覚悟を問われたような感覚を
おぼえました。

家族療法の詳細なプロセスを読み進めながら
・IP(問題と思われている特定の人)ではなく
 家族全体をシステムとしてとらえること

・カウンセラー2人も1つのシステムとして
 家族システムに関わること

・ことばにならない場の感情を読み取ること
 それをことばにして反映すること

・何が起こっても、場のプロセスを信じること

・カウンセラー側の意見が食い違うときは、
 話し合うプロセスもオープンに見せること

・深刻になりすぎず、ユーモアを忘れないこと

などなど、

私が、組織やチーム、家族などの関係性を扱う
システムコーチング(ORSC:Organization &
Relationship Systems Coaching)や
ブリーフセラピーで学んできた大切なポイントが
ありありとよみがえります。

ライブセッションに立ち会っているような臨場感で、
ここまで覚悟をもって現場に立てますか?と
重い問いを突きつけられたようで、
私ならここでどう対応するかなぁと、
真剣に読み進めました。

手元に置いておきたい1冊なのに絶版で、
Amazonでも中古品が高額で取引されていて
新品が手に入らないのが残念です。
復刻版が出てほしいです。

「君が代」から背景を知る大切さを学ぶ

「きみがよ」は愛の歌だとご存じですか?

お知り合いが出版に関わられた絵本
「ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅」の
出版記念イベントをオンラインで視聴して、

「わがきみは ちよにやちよに……」と
古今和歌集に詠まれたラブレターで
わがきみ(愛しい人)の長寿を願った和歌から
とられていることを知りました。

今まで私は、君が代は歌詞が難しくて覚えられず、
行政機関の式典などで国歌斉唱があっても、
最初のワンフレーズしか歌えませんでした。

この絵本に触れて、
大切な人を想う愛の歌を国歌にするなんて、
なんてステキなことでしょう、と
この歌に対するイメージが一変しました。

君が代に限らず、
よく知らずに勝手な思い込みをするのではなく、
背景を知ることは大切だなぁと改めて感じます。

絵本はどのページも美しい絵で彩られ、
歌詞は美しい書で綴られ、
丁寧に翻訳された英語と対比されているので、
日本の方はもちろん、海外の方にもぜひお手にとって
美しい世界に触れてほしいなぁと思います。
プレゼントにもよさそうですね。

オリンピックの是非はさておき、
この歌を耳にする機会は多いかもしれないので、
日本にも、世界にも、地球にも、身近な人にも、
「わがきみ」に思いを込めて耳を傾けようと思います。